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中編3
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恋文

ある名門校に入学したM氏(男性)は、容姿も端麗で頭もよく女性に人気のある大変男前な人物でした。

なので、毎日の様にラブレターが届くが一切読まずに捨てていたといいます。

その中でも、毎日ラブレターを送るある一人の女生徒が居ました。彼女の思いは、M氏には届いて居ないことも知らずに…

彼がラブレターを捨てる理由は、超一流企業に就職が決まり、それを嗅ぎつけた女生徒達が、こぞって狙ってきてることが察し取れたからでした。

しかし、毎日ラブレターを送っていたその女生徒は、そんな連中とは違い、ほんとに心から愛を伝えていたんです。

ある日…渡り廊下の奥にあるゴミ箱の脇を通ったその女生徒は、その女生徒が書いたラブレターが捨てられていた事をその時初めて知りました。それから暫くは、その子からの手紙は来なかった。それは当然のことですよね…何故、その子はラブレターを書かなくなったかなんて…ここに書かなくても容易に想像が付きます。

M氏は、前から女性との付き合い方がわからない……そんな人間でした。

ある日、自宅のマンションに帰って玄関開けたのと同時くらいに、一通のメールが入って来ました。なんだろう…何気なく開けたメールの内容に動揺が隠しきれなくなり、思わず玄関前のドアチェーンとキーを全部閉め、全てのドアに施錠をし、部屋も真っ暗にしてベットに潜り込みました。

そのメール内容

先輩、私は貴方を誰よりも見てました。

あって話したいんです。

その次の瞬間……

ピーンポーンドンドンドンドン

先輩私です。開けてくだ会いたいんです

顔見てお話したいんです!!ここを開けてださい!!

ドンドンドンドンドンドンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンドンドン

怖くなったM氏は、警察を呼ぶために携帯電話握り電話しようとしたら、さっきまでつながってた筈の携帯電話が圏外に!!そんな状況下でさらにパニックに落ちいってるのに、畳み掛けるようにまた一通のメールが届いたそうなんです。

大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好

き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き

大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き…やっと会えた♥

さらに恐怖心を煽られたM氏は、ベランダに逃げようと窓ガラスを開けました。その瞬間そのラブレターの主がM氏をまるで愛おしい恋人を見るような眼差しをして、マンションなら落下する瞬間、目を合わせていたそうなんです。その女生徒のその一瞬の顔は、美しすぎて息を呑む程だったと、M氏は語ってくれました。

後日談です。

この女生徒は、あのゴミ箱で見つけた自分が書いたラブレターが捨てられていたことを知り、有名なT団地で身投げして、もう一週間も経ってからの出来事だったそうです。

Concrete
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