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第11話「暗黙の了解」
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中心街ターミナル22時15分発○▲□●ゆき 最終バス。
□◎※のバス停が近づくと
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ピンポ~ん
降車チャイムが鳴る
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バスは、バス停□◎※に止まり ドアをあけるが、
降りる客は、いないのだという
それでも、バスはエンジンを止め、1分から2分ほど停車しなければならない
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その間、乗客は、間違っても、後ろを振り向いたり、通路に目を向けてはならない
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また、
「着きましたよ。」
「降りる人はいませんか。」
などと
問いかけたり、声を出してもいけない
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運転手も乗客も無言のまま 各々時が過ぎるのをひたすら待つ
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30年程前、新人の運転手が申し送りを無視し、これら決まり事を守らなかったという。
そのバスは、終点に着くことなく運転手と乗客を乗せたまま、忽然と姿を消したとのことだ
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「都市伝説」にもならないツッコミどころ満載のありえない話だが、地元では、なぜか
「暗黙の了解」となっている
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ちなみに、バス停□◎※の後ろは、火葬場だ
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作者あんみつ姫
てのひら怪談
墓地や霊園同様、日没後は、近づいてはいけない場所です。
ちなみに、私は、死んでからも行きたくありませーん。