当時、金土と週末のみパブで働いていました
お店と家が遠く、
タクシーで帰宅すると4,000円くらいかかり
正直古いラブホに入った方が安上がりで、1人で泊まることが多くありました
その日もだいぶ飲み過ぎて
記憶も曖昧なまま部屋を借り
眠りについたようでした
まだ、酔いも冷めない中、ふと目が覚め
薄っすらした意識でぼーっとしていると
shake
自分の背後で誰かが寝返りを打つような振動が伝わりました
nextpage
あちゃー、やっちまった
客か誰か引っ掛けちゃったかな
顔の確認でもした方がいいかな
nextpage
など、考えている間に再び寝落ち
昼過ぎごろ
再び目が覚めて
部屋を見ると私1人
昨日の背後の人物は見当たらず
先に帰ったのかとも思ったが
段々、違う不安が浮かんできた
nextpage
……あれ?これは不倫では?
nextpage
その頃は結婚していて、旦那がいた
携帯を確認すると通話履歴に旦那の文字
数分話していたようだが
記憶は無し
LINEを確認してもお客との営業のみ
nextpage
申し訳無さとテンパりで
旦那に電話してみた
すぐ出た
開口一番
nextpage
「お前さー、いつも飲み過ぎだよ
昨日もさ、迷惑かけて〜」
nextpage
と、怒ってなさそう
バレてないのか?
でも正直に言わねば……
nextpage
「あのさ、私昨日」
言いかけたところを旦那に遮られ
nextpage
「はいはい、どうせ記憶ないんでしょ?
昨日電話の時にさ、声聞こえてきてたけど
女の子が一緒に着いてきてくれてたから
お礼言っときなよ?
気をつけて帰っておいでね」
nextpage
電話を終わらせて、安心感から胸を撫で下ろした
なんだ、付き添ってくれたのはお店の女の子か誰かか
間違いがなくてよかった、と
そのまま夕方までだらだらと時間を潰して
仕事に出かけよう
nextpage
鍵を返し追加金を払う為、フロントに出た
馴染みのフロントマンだったので
声をかけた
nextpage
「いつもすみません
いやー昨日もかなりベロベロだったでしょ?
昨日なんか、女の子の付き添いまでいたみたいで笑」
nextpage
なんて私が言うと
少々、訝しげな顔をした後に
nextpage
「昨日はお客様お一人でしたよ?」
作者もこ
読んでいただき、ありがとうございました。
初めての投稿でした。
特に、これと言って解説もありません。
背後の人が誰だったかも、わかりません笑
たまたま、そこに居たのか、
道中、陽気な酔っ払いについてきたのか
と言う感じでした。
ラブホテルのフロントマンさんは
通常話したりしちゃいけない決まりですが、
週2、3回1人で通ってると顔を覚えててくれたのと
ちょこちょこ話してくれてたのが嬉しかったです。