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長編11
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調査

俺がまだ東京のアパレル会社で働いていた時の話。

以前も何度か書いているのだが、うちの会社には幽霊が出る。

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二人、という数え方が的確かどうかは定かではないが一人は外見が日本一有名なある人に酷似していたので敬意を持って「ダサ子さん」と。

もう一人は顔色の悪い所が似ているとの事から愛着を込めて「オンジュくん」と呼ばれていた。

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この幽霊だが何故かダサ子さんは男性社員にしか目撃されず、オンジュくんは女性社員からしか目撃談が無いという変わった特徴のある方々だった。

それはまるで男女間の溝を深める為だけに存在するかのように事ある毎に議論の対象となりながらも、いつしかマスコットキャラクターのように「たまに見かける不思議な存在」として社内に定着していた。

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この年の春、我が社に新しい部署が設立された。

その名を「法務部」という。

有り難い事に我が社の業績は成長の一途を辿り、この頃はなんだかんだで自社8ブランドを展開するそれなりのアパレル企業として存在していた。

そうなってくるとクレームや不良品の対応、果ては遂に出回り出したコピー商品への対処等などでこの度めでたく法務部が設立されたというわけ。

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まあ勇んで創ったはいいが上記の様な案件が常時あるわけでもなく、「暇な時はとことん暇」というのが法務部の仕事らしいので、彼等からは「なんとなく手持ち無沙汰」な空気が見受けられた。

そんななか、阿呆が集うことに定評のある我社の社員一同は、長年の謎を解明して貰うべく阿呆のような案件を法務部に依頼した。

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新設した部署に配属する為に採用されたのだからそれなりの実務経験を誇り、名のある大学を卒業した人材である。

アパレルの会社とはいえ、大なり小なり野心や情熱を持って入社しただろう彼等にとって初の

「正式な稟議を経由した大きな案件」

である。それが、

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「件の幽霊の出自を突き止めろ」

というのだから、この業務依頼書を受け取った際の法務部の衝撃は計り知れない。

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こんな巫山戯た案件が正式に受理されたのだから、彼等からは

「俺たちをなんだと思ってるんだ!」

だとか

「こんな程度の低い会社には居られないわ!」

などといった怒号が聞こえても可怪しくは無いのだが、法務部の連中は依頼したこちらが引く位の勢いで、喜々としてこの案件に取り掛かった。

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どんな基準で採用してんのかな?この会社。

阿呆が阿呆を引き寄せるのか?

はたまた人は潜在的に阿呆な事象を求めてるのか?

もし後者ならば、世界はもっと平和であるべきだろう。

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ともあれ、我が社に新たな部署が誕生した。

「法務部」改め「心霊探偵部」である。

うん、今日も世界は平和だ。

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俺も含めうちの社員は頭がぶっ壊れてはいるが、

「よし、まずは著名な霊媒師に会社を霊視してもらおう!」

「解りました!心霊探偵部の総力を尽くして手配します!」

などといったやり取りがなされた訳では無い。

実は以前から

「このビルはもともと病院だったらしい。」

といった話があって、その真偽を調べて欲しい。

仮に病院だったのならば、そこで男児または女性が関係した事故や事件があったか突き止めて欲しい。

といった割りと常識的な依頼ではあった。

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心霊探偵部にとってはこんな案件お茶の子さいさい、蓋を開けてみればあっという間に解明解決。

かと思っていたのだが、なんだか結構めんどくさい手続きやら書類が必要らしく、調査は遅々として進展しなかった。

心霊探偵部もとい法務部も当初こそ幽霊の風貌なんかを我々に聞き込みにやって来ては過剰なやる気を見せてはいたのだが、折り悪く

「自社ブランドのジーンズ後ろポケット刺繍の知的財産権の取得」

といったガチ目な案件が飛び込んだのも相まって、

「冷静に考えたら幽霊の件なんて俺等の仕事じゃなくね?」

的な雰囲気が漂い出した。

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このような体たらくを古参の阿呆社員一同が許す訳がない。

法務だかなんだか知りませんが、少しばかり学歴が高いからって仕事をお舐めになっているのではありませんか?

と、学歴コンプレックスを丸出しにした我々は各々で用意したプラカードを手に取ると、法務部のデスク前に陣取りトイレにも行かせぬ勢いで座り込みを開始したのだ。

その期間は30日を優に超え、繊研新聞の一面を飾るに至った。

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まあ、なんというか嘘だよね。

我々としても

「なんかあれじゃん、そんな本気でやられてもさ。どっちかって言ったら解明出来たらいいなって位な訳であって、まあ、通常業務に支障ない範囲でゴニョゴニョ」

てな感じで、意気込んで稟議書まで上げてしまった気恥ずかしさもあってか「丸投げ発注→完成したら納品しといて」状態に成り果てていた。

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そんな倦怠感漂う空気のなか、ちょっとした事件が起こる。

法務部長が会社の階段から落ちて怪我を負ってしまったのだ。

原因は「始めてダサ子さんを見て驚いた」という間抜けな理由だった。

なんでも、

「考え事をしながら階段を下っていたら、見慣れぬ女性とすれ違った。

おや?と思って振り返るとロングヘアで白いワンピースの女が、音もなく自分に近付き手を伸ばしてきたので、驚いて階段を踏み外してしまった。」

との事であった。

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ダサ子さんを見慣れている男性社員からは、

「かのような事で怪我をするとは、なんとも肝の小さき男よ。」

と坂東武者のような嘲笑をされていたのだが、俺はちょっとした違和感を覚えた。

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さらに事件は続いた。

今度はオンジュくんに遭遇した法務部の女子社員が、泣き叫びながら給湯室から飛び出して来たのであった。

「給湯室でカップを洗っていたら、名前を呼ばれてスカートを引っ張られた。

ん?と思いそちらを見たら、顔色の悪い男の子がじっと見ていた。」

との事。

これには流石に女子社員達からも同情の声が相次いで挙がった。

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そりゃそうだろう気味の悪い子供にスカートを引っ張られ、あまつさえ名前まで呼ばれたというのだ、これはそこそこ怖い。

俺はここにきて法務部長の時に感じた違和感の正体に気が付いた。

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今までは無かった「幽霊側からのアクション」である。

最初の方にも書いたが、彼等は基本的に「ただ居るだけ」の存在だ。

「フッと顔を上げるとドアから出て行くとこを見た。」

だとか

「鏡の前で試着検討をしていると、後ろを通った。」

等など。

まあ怖いっちゃ怖いのだが、言ってみればそれだけの存在だ。

慣れてしまえばたとえ誰かが見たとしても、

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「今そこ通った!見た?見た?」

「今?オンジュくん居た!?」

「そう!オンジュくん!怖わー!」

「うるせえなあ、オンジュくんなんかいねえって。出るのはダサ子さんだけだから。」

「はあ?オンジュくんですー。ダサ子なんて嘘くさいのは居ませんー。」

「あ?お前今ダサ子さんの事馬鹿にしたな?謝れ、ダサ子さんに謝れ、そして呪われろ。」

「そっちこそオンジュくんに呪われろ。あんたの担当商品、全部B品になれ。」

「お前なあ、言っていい事と悪い事あんだろ。お前の担当したやつから針出ろ、針。全品回収されろ。」

「まじで最低!なんなの!?部長ー!この人、社会人としてあり得ないんですけどー!」

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といった感じで多忙な業務の間、束の間の清涼剤というか、殺伐とした社内の空気に会話の花を咲かせる話題でもあったのだ。

考えようによっちゃ幽霊からのハートウォーミングなサプライズと言えなくもない。

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書いてて思った。

やっぱり我が社の社員は俺も含めて根本的に可怪しい。

何がハートウォーミングなサプライズか。

こんなもの無ければ無いに越したことはない。

まあ、なにはともあれ異常事態だ。

俺は早速、この異常を「視える」ことに定評のある部長に伝えるべく席を立った。

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「は?知らねえよそんな事。なに、お前暇なの?

心霊探偵部に異動させてやろうか?」

てっきり

「お前も気付いたか。やはりこの事件(ヤマ)裏があるな。よし調査を進めろ、気取られるなよ。」

「合点承知!」

みたいなやり取りがあるかと思ってた俺はすっかり出鼻を挫かれた。

なんだよ、ノリ悪いな。

「や、でもなんか普段のダサ子さんと違うじゃないですか。手を伸ばして近付いて来たとか、オンジュくんもスカート引っ張ったとか。

なんか訴えたい事があるんですよ、絶対。」

「だからって俺に言ってもどうにもならんよ。前々から思ってたんだけど、お前俺の事なんだと思ってんの?上司だよお前の。愉快なお友達じゃねえのよ俺。」

ダブスタ天然霊感野郎だと思ってます。

と言いたい気持ちをぐっと堪えながら、俺は引かずに進言した。

「例の調査進めるように部長から発破かけて下さいよ。部長も稟議書に判子押したでしょ。」

部長は「解ったからもう仕事しろ」とでも言うようにぞんざいな仕草で俺を追っ払いながら受話器を取った。

「じゃあ、お願いします。あ、あと法務部への異動希望出しときますね。」

捨て台詞を吐きながら俺は席に戻った。

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その後、以外な事に調査は順調に進み出した。

別に部長が法務部のケツを叩いたおかげではない。

今回の件でちょっとビビッた法務部長が本腰を入れだしたのだった。

肝の小さい法務部長は、

「いや、本当に見るとは思ってなかった。というか調査より先にお祓いとかご祈祷なんかした方がいいんじゃないですか?」

と会議で発言したのだが、

「お祓いは近所の神社に依頼して毎年しているが、一向に効果が無い。」

と知り、絶望の表情を見せたらしい。

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そうなのだ、実はお祓いは毎年やっているのである。

神主さんが来てはムニャムニャと祝詞を唱えて御札を置いていくのだが、件の幽霊はお祓い当日から目撃される事もあって全く効果がないのだ。

毎年溜まっていく御札は「祓えない」から転じて「払えない」となり、金にだらしない社員の机に置かれるようになった。

俺はこういった洒落の効いた社風が実は結構好きだったりした。

余談だが以前、

「急に生産数が増えたので資金繰りが間に合わない。今は翌月末払いにしている支払いを翌々月末払いに出来ないか担当業者に打診して欲しい。」

という経理からの話があった日に、例の御札を経理部長の机に置いといた事があった。

翌日すぐに部長会議に呼び出されガチで詰められた事も今となってはいい思い出だ。

いや、いい思い出なものか。

あの時人格否定までしてきた経理部長め、許さんぞ。

スヌーピーみたいな髪型しやがって。

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と、まあそれから二週間程経った頃、ついに調査報告が社内一斉メールにて飛ばされたのだった。

「当ビルは198○年迄、実際に医院として使用されていた。依頼のあった男児及び女性に関する事故または事件は調査の結果該当する事項が下記一点確認出来た。

197○年○月○日、当院にて肺炎の診断を受け入院中だった佐々木崇くん(8歳)が4階窓から転落し亡くなっていた事が判明した。

換気の為に開けた窓から誤って転落したと警察は断定し事故として処理されたとの事。

以上、記録に残っている事故及び事件はこの一点のみである。

なお、依頼に関係性のある女性の事案は確認出来なかった。

また、当院が廃業した理由は院長の引退によるもので上記の事故責任を問われて、というものではないとの事。」

このメールを見た時の女子社員達の勝ち誇った顔を、俺は一生忘れないだろう。

このビルは本当に病院だった。

そしてオンジュくんと特徴が合致する男の子が不幸な事故で亡くなっていた。

ダサ子さんと関係性のありそうな事案はないとの報告に納得出来ないところもあったが、オンジュくん正体が判明しただけでも大きな成果と言えるだろう。

結果だけを見れば、我々男性社員はぐうの音も出ない程の証拠を突き付けられすっかり意気消沈してしまった。

女子社員共はバッファローを捕らえたインディアンのごとく我々の周りを跳ね回り、甚だ不快だった。

そんななか、一人の男性社員がボソリと呟いた。

「ほんとにここで子供が死んでたんだな…」

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その一言で俺たちは我に返った。

そうだ、これは本当に起きた悲しい事故の記録なのである。

勝っただの負けただの茶化して良い話ではなかった。

フロアに居た社員は皆俯き、あちこちから呟きが漏れた。

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「俺の甥っ子と同い年だ…」

「ご両親は正気じゃいられなかったよね…」

「一人で入院して寂しかっただろうなあ…」

今までオンジュくんというキャラクターに過ぎなかった幽霊は、不幸な事故で亡くなった可哀想な男の子だったのだ。

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我々は皆、見えない居ないと言い張っていた男性社員達でさえ自然と手を合わせ、その子の冥福を心から祈り黙祷を捧げた。

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「おーい、そろそろ仕事しろよー。法務には俺から生産部皆が感謝してるって言っとくから。

この件は終わり、追加調査も無し、しんみりした話もおしまい。いいな?」

部長の鶴の一声により、俺たちは業務に戻っていった。

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「結局なんだったんでしょうね。」

「ん?何が?」

打合せの後で喫煙所で一緒になった部長に俺は聞いてみた。

「いや、オンジュくん、じゃなくて崇くんか。あとダサ子さんもですけど、彼等が法務部にアクション起こした理由です。」

「ああ、まだ気になってんの?」

「多分調査を進めて欲しかったんじゃないかな、とは思うんですよね。」

「まあそうなんだろうな。要は知って欲しかったんじゃないか。」

「何をですか?自分が死んだ事故を?」

「それも含めてさ。僕はお前らと同じように生きてた普通の人間なんだぞって。ちゃんと名前もあるし家族だって居たんだってさ。」

「覚えていて欲しいって事なんですかね。誰からも忘れられるってのは寂しいですもんね。」

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「いや、お前らもこうなるんだぞって言いたかったんじゃねえの。」

予期せぬ部長の言葉にちょっとゾクッとした。

確かに無いとは言い切れない。

方法も原因も解らないが俺が死んだ時、彼と同じように死んだ場所で幽霊として存在し続ける。

なんて事もあるかもしれない。

それは死んでみないと解らないのだ。

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「部長は死ぬとしたらどんな死に方がいいですか?」

なんとなく興味本位で聞いてみた。

「腹上死かな。」

即答した部長に心底軽蔑の眼差しを向けて

「死ねばいいのに。」

とだけ言って俺は喫煙所を出た。

今日も世界は平和である。

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ダサ子さんとの因果関係は結局解らず仕舞いだったが、「オンジュくん」改め「佐々木崇くん」の出自が判明した事により、この件は幕を閉じた。

この結果に満足したのだろうか、その後社内で彼らの姿を見る事は無かった。

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なんて事はまるでなく、その後も彼らは普通に目撃された。

は?なんなのマジで。

特に男性陣からの不満は凄まじく、

「もし俺に見えるなら延々と説教してやりたい。」

「同情した事を心底後悔した。」 

「ただの女好きのエロガキじゃねえか。」

「出そうな場所にゴキジェットでも撒いとけ。」 

等など、散々な言われようだった。

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女子社員たちも「あ、結局出るんだ。」

てな感じで拍子抜けしたような態度ではあったが、

給湯室の隅にはいつも飴やグミなどのお菓子が置かれるようになり、壁には

「崇へ これ食って寝てろ」

という心温まる張り紙が小さく貼られるようになった。

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じゃあ、ダサ子さんはなんなのさ。

という声も方方から挙がったが、結局は解らず仕舞いだった。

ただ、ダサ子さんについては後日談というかちょっとした続きがあるので、また別の機会にでも書いてみようと思う。

Concrete
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