202ななしのよっしん2019/07/12(金) 16:25:38 ID: 5P0SO7Egpb
1938年頃に採話されたモンゴルの民話でパンチェン・ラマが陵墓に近寄った鳥や馬や通行人を呪い殺すチンギス・ハーンの悪神としての側面である強大な祟りを封印する話がある。
ラマは変わり果てた遺体に赤い袈裟と赤い帯を着せて経文を読み上げた後に鍵が三つ付いている赤い箱に「何か」を封印した。
「元史」の「祭祀志」によればチンギスハーンの遺体にはテンの毛皮の上着と被物、靴と腰には袋を結び付けて、香楠木の丸太を人型にくり抜いて作った棺に入れられ金製品や最高級品と共に葬られたとされている。
民話によると「変わり果てた遺体」とあるので経年劣化した死装束を新しくしつらえ直しミイラに着せたのかも知れない。
赤い箱に封印されたその「何か」の正体は誰にも分からないし確かめようと近寄れば鳥は地面に落ち、馬は鼻や口から大量に血を吐き、人間が見ると目が飛び出て潰れると言う。
東干の乱の時にチンギス・ハーンの財宝伝説を目当てに陵墓を暴こうとしたとある盗賊が居た。
箱に近寄った途端その盗賊の目玉は無残に飛び出して潰れてしまったそうだ。
何が入っているのか分からない祟りを呼ぶ箱・・・この話を読んで真っ先に浮かんだのがコトリバコだね。
自分が知ってる中ではこのソースが一番古そうだけど作者は影響受けたんだろうか?
それとも偶然似ているだけ?
作者退会会員