約30年前の話です。古くですみません。
私は神奈川にあるスイミングスクールに母に無理矢理入れられ、4歳のときから通っていました。母がカナヅチだったので私を心配して入れたのです。私が1年生ぐらいの時だったと思います。当時、バデイで2組をつくり、人数確認をしたりしていない時代でした。
これは人数確認をしていなかった事、また子供が先生の注意を聞かなかったことから起きた事件です。
その日、ある男の子が練習時間が終わり残り5分間の自由時間に友達と水中おにごっこをしていました。
その男の子は、かくれ場所を探し、隠れ場所にプールに沈んでいる赤い台の下を選びました。
そこは常日頃から潜ってはいけない場所と言われている場所でした。スクール側は事故が起きないように、子供たちが潜れないように網を台の下に張っていました。
でも事故は起きてしまいました。
水中おにごっこをしておにになった子はその子が見つけられず、とうとう5分が経ち、水から上がる時間になり笛が鳴りました。かくれた子も水から出ているだろうと思いました。先生方も、水中には見えなかったので全員がプールから出たと考えたのです。
夜遅くに、鬼ごっこをした子供の両親からスクールに連絡がいきました。
「うちの子供が戻っていないんですが、スクールにのこっていませんか?」
と。
先生たちはあわてて、プールを上からみましたが居ません。
更衣室を一人の先生が調べると、ロッカーの中に服が残っていました。
大騒ぎになり、先生たち全員でプールの中を捜索しました。
彼は、赤い台の下で足が網に絡まった状態で発見されました。
次の日はスイミングスクールはお休みになりました。
現在私は、夏になると近所の子供たちにこの話をします。
プールで悲しい事故が起きないように。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話