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短編2
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泣き声

私は工場で監理業務を行っています。

長期休暇に入る前には必ず機会をシャットダウンする必要があるので、休暇に入る前日は夜勤に入り一連の作業を行ってから休暇に入ることになっています。

この休暇も漏れず作業をこなしました。

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朝8時に終了し帰宅。

自宅の駐車場では私の上の階に住む家族が車に帰省用の荷物を積み込み子供をチャイルドシートの乗せている姿が見える。

私も明日は帰省だなぁと思いながらも挨拶をし部屋にもどりました。

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久しぶりの夜勤で疲れはてた私は風呂に入り朝食を食べ、少しテレビを見てから直ぐにベッドに入り、眠りに落ちました。

どれ位経ったか分かりませんが、上の部屋から赤ん坊の泣き声が聞こえ目が覚める。

スマホで確認すると時刻は16時。

昼間家にいることはあまりないので、赤ん坊の泣き声がこんなにも響くとは思っていませんでした。

時々夜中に泣き声を聞いた事はありましたが、睡眠欲には勝てず直ぐに夢の中へ。

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よく寝たなと思いながら顔を洗い歯を磨いている間もずっと泣き声は聞こえます。

なんなら最初よりも大きくなっているようにすら思えました。

しょうがないかと思いながら窓の外をなんとなく見ました。

窓からは駐車場が見え私の車以外にはほぼ駐車場には車は停まっていません。

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この時朝の風景を思い出しました。

朝、上の部屋の家族は帰省していていない。

しかし、今確実に泣き声が私の鼓膜を揺らしています。

鳥肌が全身を覆いつくしました。

聞こえてるのは本当に上の部屋のからなのかと、何度も確認しましたが確実に上から聞こえる。

もう怖くて耐えられず、財布と携帯だけ鞄に放り込み逃げるように実家へ車を走らせました。

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休暇も終わり部屋に戻ると出た時と変わらない部屋が私を出迎えてくれる。

あの時私が聞いた泣き声はいったいなんの声だったのか。

その後すぐに引っ越したので分かりませんが、あの部屋では今も泣き声が聞こえ続けているかもしれません。

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