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短編2
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みー

この話は私の実体験です。

うちには猫が居ました。

名前は『ミー』です。

ミーは結構おじいちゃんだけどケンカが強くて、ほっぺたの筋肉とかはかちかちでした。

近所でもまず負けなかったと思います。

そんなミーがある日居なくなりました。

2〜3日も家を開ける事は無かったのに…

事情を悟り、一ヶ月くらい経って私は姉とミーの家を片付けました。

姉は泣いていました。

私は姉に『またひょっこり帰って来るよ』と言いました。

それから一ヶ月後のお盆の夜の事です。

うちには犬も飼っていて、名前を『ゴー』といいます。

ゴーは大人しい雑種ですが珍しく吠えました。

ミーがよく登っていた木に向かって吠えていました。

そのあと鎖に繋ぐ時に隙を見て逃げました。

でも、その木の前で立ち止まりまた吠えていました。

『ミーが帰ってきたんだな』と、少し嬉しく思い、その光景をしばらく見ていました。

その晩に私は飲み過ぎて、そのまま仏壇の前で寝ていました。

そして夜中に目が覚めました。

仏壇の部屋はカーテンが無く、外はまだ真っ暗でした。

そして、その時私の体は動きませんでした。

産まれて初めての金縛りでした。

動かそうにも動けず、体に掛けてあるタオルケットがすごく重く感じました。

その時、私の頭上から『ガサガサ』と音が聞こえました。

音は大きくハッキリ聞こえました。私は体をねじって起きる事が出来ました。

そして音の方向を見ると真っ暗の中に猫がハッキリと居ました。

私はミーだと思い声を掛けました。

『ミー?ミー?』

返事は無く猫は動きもしません。

私は怖くなり電気を点けました。

そこには何もありませんでした。

次の日、姉にその事を話しました。

しかし、姉も夜中に起きて、トイレに行った時に仏壇の部屋から『ただいま』と聞こえたとの事でした。

それは俺の寝言だったんかなぁ?

怖い話投稿:ホラーテラー のりくんさん  

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