友人Nから聞かされたどうも釈然としない話

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友人Nから聞かされたどうも釈然としない話

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これは、私が友人Nから聞かされた話である・・・

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ある夏の夜、Nが悪友たち数名と

隣町の廃校へ肝試しがてら入り込んだそうだ。

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荒れ果てた校舎内を一通り見て回ったが、

特に変わった事もなく、

「なんだつまらない、もう帰ろうぜ。」

と昇降口へ向かうと、

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小学1年生ぐらいの女の子が一人、

ドアの前に横たわっていた。

・・・まるで、Nたちの行く手を塞ぐかのように。

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Nたちが、

「こんな時間にこんな場所で子供が

何やってんの、早くおうちにお帰り。」

と諭すと、

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女の子は不気味な笑みを浮かべて、

「ここから出たければ、

あたしを飛び越えてってごらん。」

と言うや否や、

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shake

床に横になったまま、時計の針のように

すごい速さでグルグル回り出した。

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その異様な光景を目の当たりにしたNたちは

悲鳴を上げると、違う個所の窓をぶち破って

我先に外へ逃げ出した、との事。

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“幼女が床の上を高速で回転” だとか

どうも釈然としないけど、

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Nは、

「そうとしか説明しようがない。」

と言い張っている。

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その後、

特に変わった事は起きていないそうだが

N曰く、

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もし、あの女の子の上を通り抜けられたら、

どうなってたんだろ・・・・・・

また、あの女の子にぶつかってしまったら、

どうなってたんだろ・・・・・・

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