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これは数年前に体験した話です。
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自分は趣味でよくドライブしながら廃墟探索をしているのですが、まだ雪が残る初春の時期に、新潟県五泉市という市街地から離れたある山奥をドライブしていました。
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その道は何度も通った事があり、道沿いの心霊スポットは知っている場所ばかりだったので、新しい心霊スポットを見つけようとまだ通った事のない適当な脇道に入りました。
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すると初めは集落があったのですが、暫くすると人家も無くなり森に囲まれた怪しい一本道に出ました。
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そして驚く走っていると、 突然行き止まりに。Uターンしようとしていると、林の中に怪しげな建物らしき屋根が見えました。
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廃墟発見!と思い、早る気持ちを抑えながら探索を開始しました。
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するとどうやらこの家は農家だったらしく、 敷地内には納屋や農機具などがありました。
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いずれも鍵が掛かっていて入れなかったのですが、本家の方は入り口が壊れていたためすんなり入れました。
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いざ玄関に入ってみると、 どこにでもあるような普通の民家といった感じでした。
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どうせ大したことないだろうと、いつも通り適当に探索して終わらせようとナメていました。(この時は)
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まず手前にある部屋に入ると、色んな物が散乱していて、テーブルもひっくり返っていたり、床や畳は所々カビていたりとずいぶん荒れていました。
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そして隣の部屋に入ると仏壇があり、 燭台やお供え物などが落ちてしまっていました。
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すると仏壇のすぐ横には何故か『七福神の壁掛け』を発見。 (これが妙に気になった)
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更に家の奥には薄暗い不気味な部屋もあり、この部屋だけ空気が重い感じがしました。
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恐怖心に耐えながらも台所や風呂場などを見て回り、いよいよ2階に上がろうとした時に、動画を撮影していたカメラが突然停止。(この時から異変が起き始めた)
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「あれ?おかしいな?」と思いながらも、確認しても異常無し。
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仕切り直して撮影再開しようとしていた時、廃墟内から足音が聞こえてきたので、「誰か来たのか?」と身構えていると、人が来る気配は全く思い。
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気のせいかと思い、撮影を再開して2階に上がろうとすると、 今度は明らかに部屋から物音が!
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少しビビったのですが、多少心霊現象には慣れていたため、 「またか~」くらいに思い、気にせず2階に上がりました。
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2階には昔のアイドルのポスターやカレンダーなどが貼ってあり、更に奥にもう一つ部屋がありました。
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その部屋を見ようと足を踏み入れようとしたのですが、床が今にも抜けそうなほど脆くなっていたため、仕方なく断念しました。
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そしてそろそろ廃墟から出ようと玄関口に向かっていると、先ほどは気づかなかった写真立てがあることに気がつきました。
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その写真には、この家の住人らしき家族の姿が写っていました。
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怖かったのであまり見ないようにしたのですが、女の子が着物を着て写ってるのが少し見えました。
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あまりにも怖かったので直視できず、もちろん撮影もできませんでした…。
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怖くなりすぐにこの廃墟から脱出し、その後は他の心霊スポットに行ってからその日は帰りました。
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そして後日、その時に撮影した動画を確認してみると、恐ろしい事に気付きました。
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それは写真立てを発見した時に、人の声のようなものが入っていたのです。
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音量を上げてよく聞いてみると、男の声で何か呟くような声、そのすぐ後に女の子の悲しげな声がはっきりと入っていました。まるで写真立てから聞こえてきたような感じで・・・。
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そして更にもう一箇所、風呂場を探索している時にも「来るな」 という男の声がはっきりと入っていました。
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聞いた瞬間、 ゾーッとして鳥肌が立ちました。しかし、探索している時には全く聞こえませんでした。
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この家で過去に一体何があったのかは不明ですが、まるで忽然と住人が姿を消したような不気味な廃墟でした。
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新潟県には怖い心霊スポットは沢山ありますが、ここはトップクラスだと思います。
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ヤバイので場所は明かせませんが、集落から離れてポツンと一軒だけ森の中にあるというのもかなり怖いです。
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続く…
作者新潟心霊スポット探検隊