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短編2
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ダイブ!!

昨日、こんな夢を見ました。

どこだか分からない都会のようにビルがそびえた街で

必死に自転車をこいでいるのです。

目的もなく、

ただひたすらこいでいるのです。

街の人たちはみな、

目の部分が空洞になったように真っ暗でした。

ふと気づくと、

目の前に100階くらいまでありそうなかなり大きなビルが建っていました。

なんだろうと思っていると目の前が真っ白になり、

屋上らしきものの上にワープしました。

その屋上はあの100階建てのビルの最上階だということが

すぐわかりました。

下を歩いてる人や、車がまるでミニカーやアリのようだったからです。

気づくと、

まだ自転車に乗っていました。

しかし、

足が自分の意思ではどうしても動きません。

降りようとしても降りれません。

金縛りにあったように身動きが取れませんでした。

すると、ふいに足が勝手に動き出したのです。

普通、屋上といえばフェンスなどあるのですが、

目の前にはそういうものが全くなく、

完全な平面になっていました。

足は自転車に乗ったまま、

ゆっくりと前へ動き出します。

止めようとしてもどうすることもできません。

落ちれば、命はないでしょう。

しかしどうすることもできずに、ビルの最上階から自転車に乗ったまま落下しました。

夢なのにかなりリアルで、

落ちているときの爆風が肌ではっきりと感じられました。

俺は絶叫しながら落ちている最中、

ビルの中に目をやりました。

ビルの中の人はみな一斉に、俺のほうを見ていました。

しかし、驚くこともなく、完全な無表情でした。

全員、俺の落ちる姿をじっと見続けているだけでした。

空洞のように真っ暗な瞳で凝視されるのは、

かなり不気味でした。

そうこうしてる内に地面に激突しました。

かなりの衝撃で、自転車に乗ったまま4回転げるようにバウンドしたあと、

推定で60メートルほど地面をこすりながら

止まりました。

自転車は当然のようにグニャグニャになっており

自分の体に目をやると、

背中が見えました。

腕もおかしな方向に曲がっています。

夢なのに頭がかなりズキズキしました。

しかしそのときは生きていることにただ、

ほっとしていました。

そうこうしている内に、

血がパァーっと広がってきました。

当然のように体は動きません。

このままでは出血多量で死んでしまいます。

すると前からトラックがやってきました。

運転手は無表情で俺に向かって走行してきます。

殺される!!

トラックと俺の距離があと数センチというところで

そう思った瞬間目が覚めました。

冷や汗をびっしょりかいていました。

しかし、寝ていたのは寝室の床の上。

なぜだろうと上を見上げました。

2段ベットから転げ落ちていたようです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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