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短編2
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そこどけて・・・

自分が体験した怖い話をします。

真夏の夜、彼女がドライブに行きたいと言うので、海にでも行こうかという事になったので小さな海水浴場へと車で行った時の話です。

明かりなどない細い山道を一キロ程下りたところにその海水浴場はありました。

真っ暗な海水浴場に車のヘッドライトの明かりだけが明るく照らしていました。

その海水浴場は砂浜にも車で降りられるので、自分の車は4WDなので気にすることなく、砂浜へと降りていきました。

少し降りた所でバーベキューでもしたように地面が黒くなっている所の上に車を停めました。

少し外を歩き、水辺であそび車の中に帰りました。他愛のない話をしていい雰囲気になりいちゃいちゃしていたら、外に靄のようなものが出てきて、少し寒気がしました。

どうしたのかなと思っていたら、フロントガラスの前を何かが横切ったのです。猫かな?と思ったのですが、ボンネットに乗ったような形跡はなく

ただ単に黒い何かが横切ったのです。

彼女は気づいていません。僕は彼女に「今何か通った?」と聞いてみましたが、彼女は「何にも通ってないよ」という返事。

急に怖くなり急いで車をユーターンさせたので彼女が「どうしたの?」とたずねてきたのですが、

何も言わずに広い道まで出ました。

一息ついて彼女に「フロントガラスの前を何かが通ったんだよ」と伝えました。その夜は気分も悪くなったのでそのまま帰りました。

次の日友人にその事を話したら、「あーそこかー、最近そこで女の人の焼身自殺があったよ」との返事。

「どこら辺に車を停めたの?」と聞いてきたので、「少し降りたところの下が黒くなってた所」と答えました。

「あー自殺した処の上に停めたんだねー」と言われ、今思うとゾッとするような所に停めたんだなーと思いました。

それからは何もおきてはいません。寝ている所に車を停められて怒って出てきたのかもしれませんね・・・

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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