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短編1
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バク宙男

これは小学校低学年のときの話です怖い話

というより不思議な話です 

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私が住んでいる家の近くに歩幅5歩ほどの用水路があります  

用水路は胸辺りまで来るフェンスで囲まれており 

その用水路を挟んだ先には別の住宅街があります小さな橋を渡るとそっち側にいけます 

ある日私はお友達と用水路に流れる水の中に魚がいないか探したり 

フェンスにまたがりながら遊んだりもしていました 

私達のいる位置の用水路の向う側が空き地で家が一つ建つほどの広さでしたその空き地は凹んでいて深さはこれまた胸辺りまでだった気がします 

お友達とフェンスにまたがりながらその空き地を見ていると一人の男の子が空き地のところまでやってきました

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遠いので顔は見えませんでしたが小学校6年生くらいの男の子に見えました その子は空き地の前に来ると道路から空き地の凹みへバク宙して落ちていったんです

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私達はものすごくびっくりして一人はフェンスに残ったまま私は橋を渡ってその空き地を見に行ったのですですが誰もいませんでした

フェンスにいる友達のところに戻って「空き地から誰か出てきた?」と聞いても誰も出て来なかったと言われましたでも私達は絶対そのバク宙した人を見たのです今思えばその人の歩き方やバク宙の仕方がとても不思議というか不気味だったようにも思えます

ただそれだけの話ですその後私達は何事もなく遊びに戻りました。

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