以前、間違えて沙夜という題名で投稿した沙夜です。
まだまだ読みづらいと思いますが、それでもいいという方は読んでください。
注/長いです。
私が中学一年生の時の話です。
夏になり学校生活にもなれた頃、私達の組の中では「怖い話」をする事がはやりました。
なんてことはない作り話や、実際に体験した話など様々でしたが、休み時間や昼休みなどに話しては盛り上がっていました。
ある日、いつものようにみんなで怖い話をしていたときのことです。
私の親友のA子が、小さい頃に体験した話をしてくれました。
話の内容は、
「夜に車の後ろの座席に座って、家族でドライブをして楽しんでいたんだけど、信号で止まったとき、丁度隣に白いワンボックスがとまったんだ。
私(A子)は、何気なくその車に乗っている人を見たの。
夜だから暗くって、相手の車の中なんて分かりにくいはずじゃない?
でもね、私、その車の後部座席に座ってる女と、バッチリ目があったの。まぁ、女は初めは俯いてて、だんだん顔を上げていったんだけどね……。
白い服に、ながぁぁい髪の毛。真っ赤に充血した目。向こうは、私を見ると、ニヤッと笑ったの。
怖くなって、前の座席にいるお母さんの近くにいったら、お母さんに、
見ちゃだめ。死んでるから。
って言われた。」
(余談ですが、A子の母親は、霊感が強く、私はよくお払いをしてもらっていました。)
みんなが怖がっていたし、私自身、なんだか話を聞いているだけなのに、嫌な気分になりました。
その気分は、帰るときも変わりませんでした。
なんだかだるくて、早くかえって寝ようと思っていました。
そして、ご飯も食べ、お風呂も入り、私はあっと言う間にベッドに入り、眠りにつきました。
何時くらいでしょうか。
暑くて目が覚めました。
異常にのどが渇いて、台所に行こうかなと、起きようとしたときです。
体が動かなくなりました。
金縛りに逢うのは初めてじゃないし、いつもは、目をつぶっていれば終わります。
ですが、今回は違いました。
目を閉じていてもわかる。
ベッドの横に、誰かがいます。
私はちょうど、横向きで寝ていたので、目を開ければ、その《誰か》を見ることができました。
私の理性は、見るなと言っていますが、好奇心にはかてず、目を開けてしまいました。
私の真横で俯いている、髪の長い白い服(たぶん着物)を着た女。
私はなぜか、昼間の話を思い出していました。
《だんだん顔を上げていったんだけどね》
女は私の心を読むかのように、ゆっくりと顔を上げた。
イヤだ
ヤバい
この女
ヤバい
直感的にそう思いました。
ですが私は、目を瞑ることもできなくなっていたのです。
《ニヤッと笑ったの》
女はこっちをみました。
血走った目
私をにらんでる…
そして、不気味に口のはしをつり上げ…………
その瞬間、誰かが私の部屋を開けました。
そして、それと同時に女も消えていました。
そこには、お姉ちゃんがいました。
「○○(私の名前)、ジュース買いについてきて」
因みに、夜の3時でした。
こんな理由とはいえ、お姉ちゃんが来てなかったら、私はどうなっていたのでしょうか…。
この話には、続きがありますが、またの機会にしますね。
長文失礼しました。
また、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 沙夜さん
作者怖話