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中編3
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ニ重人格(コピペ&長文)

この話は心霊話ではなく、幽霊等は出てきません。

ある日私に彼女が出来た。私は彼女の少し幼稚で、かわいらしい性格に惚れた。お互いに一目惚れだった。

暫くは同居していたのだが、変化は突然訪れた。

その日、私達は私の家で、いつもどうり二人で一緒に料理をしていた。

暫くは、楽しく料理をしていたのだが、彼女が突然真顔になり、

『貴方誰ですか?』

と聞いて来た。

私は彼女が冗談を言っているのかと思ったが、彼女の真剣な顔を見ると、それは無いと思った。

私が慌ててる間も、彼女は

『ここは何処なの?』

『何故私は知らない貴方と料理をしてるの?』

などと質問責めにしてきた。

あとで落ち着いた後に話を聞くと、どうやら彼女はニ重人格だったのだ。

新しく出て来た性格は、私の知ってる彼女と全く違い、厳しい性格だった。

聞くと彼女は、幼い頃、親から酷い虐待をうけ、知らないうちに彼女は嫌なことを受け入れないようになって、明るい性格になった。その明るい性格の彼女は、昔から嫌な事から目を背けているので、嫌な事何一つ知らない。

それを守る為に性格の厳しい彼女が生まれた。

性格の厳しい彼女は、明るい性格が目を背けた事実をすべて背負っているので、誰にも負けない強い性格だ。

私は彼女と別れることは、しなかった。

彼女と別れると、また明るい彼女が現実逃避をするかもしれないし、長く付き合ってる内に厳しい彼女も含めて好きになったから。

しかし、問題が起きてしまった。

厳しい性格の彼女が、明るい性格の彼女に嫉妬してしまった。

私は悩みに悩んである決断をした。

『彼女の性格を一つにしてしまおう。』

しかし、それは、一つの性格が消えることなる。それは私にとっては、

[どちらかが死ぬ]

ということと思えた。

そんな中、口を開いたのは、厳しい方だった。

『私は守る為に生まれたんだから消えるのも私だよ』

厳しい方の顔は寂しげだった。

性格を一つにする方法は、明るい方が目を背けて来た事実を教えるという方法だ。

明るい性格の彼女に事実を教えることは、困難を極めた。

私が事実を教えると、明るい方は大泣きしながら、厳しい方に変わろうとした。そして厳しい方に明るい方を出して、とお願いする。その繰り返しだった。

私は根気よく繰り返した。

そして、明るい方もだいぶ強くなり、厳しい方の最後の夜を迎えた。

『彼女が寝ると厳しい方が消える。』

それが分かってたので、私は彼女が寝る直前まで、色々話した。

彼女がウトウトし始めた。私は泣きながら色々話した。私に一度も涙を見せなかった厳しい性格の彼女も泣いていた。

そして厳しい方は、

『有り難う。本当に有り難う。』

そういって彼女は深い眠りについてしまった。

次の朝、彼女は目が覚めた。可愛い所もあるが厳しいところもある。

私達は結婚も考えたが、結局わかれてしまった。

明るい方は疑う事を知ったので、あまり上手くいかず、別れてしまった。(浮気はしてません)

最近の男は、二重人格の彼女に出会うと別れてしまうひともいるが、私は諦めずに根気よく二重人格をなおしてほしいと思う。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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