高校生の頃におきた話しです。最初に言っておくと、私は物心ついた時から絵を描くのが大好きでした。
修学旅行から帰ってきてからになります。進路の話でどうするか迷いつつ、自分の部屋で絵を描いてた時です。
「やっぱイラスト関係の仕事したいなぁ」と思った瞬間、絵の上に小さい羽根が降ってきたんです。真っ白でふわふわして気持ちいい…と微妙にテンション上がったけど、すぐ我にかえりました。天井は木造、窓は網戸、でも上から降ってきたのは間違いない。まぁ私の部屋だけでなく、家に霊がいるので深く考えず小箱にしまったんです。
数日後また部屋で絵を描いてて、ふと気配を感じて天井を見たら同じ羽根がふわふわ降ってきました。相変わらず触り心地ふわふわして気持ちよかったです。これも小箱に入れようと開けたら羽根が無くなってました。「あれ?」と不思議に思いつつ、羽根を入れてしまいました。
それからはずっと月1ぐらいで羽根が降ってきたんです。それも自分の部屋で絵を描いている時に限り。小箱を開けると決まって羽根が無くなってました。
三年生になって親にイラスト関係の学校に行きたいと言ったら、「地元にないし、お金かかるんだよね」と言われ、地方に行くのも「まだ早い」と反対され、学校が学校なだけに(私立の調理科がある高校に通ってました)、先生からも遠回しに反対されて、地元にある調理専門学校の製菓科に進学することになりました。
進学が決まって以来羽根が降ってくることはありませんでした。ただ、卒業する前の日降ってきたんです。
羽根が一部赤く染まって…触るとヒヤッと冷たかったです…
関係あるかどうかはわかりませんが、専門学校に行って以来、通学中や実習中、何もしていなくても怪我が絶えませんでした。
因みに霊感が強い先輩にこの話をしたら
「○○は本当に運がいいなぁ!俺なんか羽根の色真っ赤になってな、次の日事故に遭って全治一年だったんだ。「生きているのが奇跡だって」言われたぜ!」
今思うと寒気がします。
怖い話投稿:ホラーテラー アーサーさん
作者怖話