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短編1
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団体予約

これは私の友人の祖父が実際に体験した不思議な話です。

友人の祖父は、友人が大学生の時に病で倒れ、1週間程意識不明に陥りましたが、治療の甲斐あってその後回復しました。

臨死体験などに興味があった友人は、しばらく経ってから祖父に、意識がなかった時の事を尋ねてみました。すると祖父はこう答えました。

「夢を見てたよ。綺麗な花畑を歩いていて、ああ、俺は死んだんだ、と思った。しばらく歩くと、ドアが見えてきた。何だかそこを開ければ天国に行けると思ったんだよ。

それでドアをノックしたら、一人の鬼が出てきた。入れて欲しいと頼んだら、今日は団体予約が入ってるからダメだ、と言うんだ。俺は何度も頼み込んだがダメで、とうとう蹴飛ばされ、そこで目が覚めたんだ。」

それを聞いて友人は寒気がしたそうです。なぜなら、祖父の意識が戻った日は、日航機の墜落事故があった日だったからです。

10年以上前に聞いた話なんですが、とても不思議で印象に残っているので投稿しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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