あまり怖くないし、たぶん長文です。
私は仕事の都合によりすこし前まで、朝方4時に起きてお風呂に入り、5時には家を出るという生活をしていました。
その時の不思議な話です。
その日はいつも通りに朝方目を覚ますため、風呂に入りました。
すると、私が風呂に入ると同時に廊下から『バタバタバタッ』と音がしたんです。
私は怖がりなので朝お風呂に入るときは、脱衣所のドアを開けて入っていました。
お風呂場から廊下が擦りガラス越しに見えるので、なんだろうと思ってパッと廊下を見ると、大きいのとそれより少し小さいものの二つの人影が走っていました。
私には姉弟がいるので、二人とも何やってんだろ、部屋に虫でも出たのかな? と気にも留めずに髪を洗い続けました。
10分程たって風呂からあがると、同時に私と姉弟の部屋のドアがカチャ、と閉まったので そのまま私も何があったのかを聞くために、その部屋へ入りました。
するとそこにはいびきをかきつつ熟睡している二人。
姉弟はいたずらが好きなのでどうせ寝たふりでもしてるんだろうと思い、起こそうとしたのですが仕事の時間もあったので、しぶしぶ仕事場に向かいました。
その日は早々に家へ帰り、親に姉弟の騒音のことを話しました。(いつも言い負かされるのでいい気味だと思いつつ…)
すると親は「そんな音はしなかった、聞こえなかった」とはっきり言いました。
悔しかったので、今度は姉弟に「朝方、うるさかったね 何やってたの?」と聞いてみると、二人ともぽかんとした顔をしていました。
しばらく考えてみると、不思議な点があることに気づきました。
まずは廊下を速いスピードで走っていたこと。
そして、私がお風呂に入っていた10分間、何度も、何度も、何度も…廊下を往復していたこと。
考えた時、鳥肌が立ちました(笑
だって、10分も同じスピードで走って私達の部屋に入っていった姉弟は息切れひとつしてなかったこと
私の家の廊下には常に物が置いてあり、全力では走れないこと
そして、何より怖いのは
最後、私達の部屋へ入っていったこと…
何なのかは今でも解りません。
最後までお付き合い下さりありがとうございました
怖い話投稿:ホラーテラー 名無子さん
作者怖話