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短編2
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伝染3

長くなってしまい、すみません。

「伝染2」の続きです。

学校で2人で話していて、A君が席を外すとき、必ず扉から半分だけ顔を出していくのです。

始めは一度やるたびに追いかけて怒っていたのですが、そのたびに惚けた態度をとられるので、B君はもうあまり気にしないようにしていました。

そんな日が続いて、一週間程たちました。

A君とB君は、C君という友達も連れて、帰りにゲームセンターに立ち寄りました。

3人は楽しく遊んでいました。途中、A君がトイレに行くと言って席を外しました。

B君とC君が遊んでいると、ふとC君が顔をあげた時に、

「うわあ!」

と叫んだのです。

B君はC君の顔を見ました。どこか、少し遠くを見ているようなので視線を追うと、壁の外。窓から、A君が半分だけ顔を出して、こちらを見ていたのです。

B君は何度も経験したその景色をみて、

「あいつ最近、ああいう悪戯をするんだ。気持ち悪いだろ?」

と言いました。しかしC君の顔は青くなっていきます。

そんなに、驚くことか?B君は、C君の過剰な反応に首を捻りました。

するとC君が、こう言いました。

「なあ、ここって、三階だよな。」

その言葉に、B君は背中に何かが走るのを感じました。

B君がもう一度窓に目をやると、A君の顔はスッと引っ込みます。

2人は慌てて窓に駆け寄りました。

もしかしたら何か下に踏み場があるかもしれない。

そう思い、下を見ると、踏み場はありませんでした。

代わりに、遥か下の道に、A君が倒れているのが見えました。

辺りには赤色が飛び散っています。

2人は声を上げることもできないまま、震えていると、B君が駆け出しました。階段の方へ向かっています。

C君は、自分も下へ行こうと後を追いました。その時、見てしまいました。

階段がある角を曲がった瞬間、B君が顔を半分だけ出して、こちらを見ているのを。

怖い話投稿:ホラーテラー ぽにょさん  

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