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中編3
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私が産まれた理由③

これで最後です。

日曜日、夕方頃にママさんのところに着きました。中に入るとお客さんが来ないようにお店を早く閉めてくれました。

カウンター席に座り、ママさんは語り始めました。

「○○ちゃんから話を聞いたと思いますが、失礼を承知にハッキリ申し上げます。

○○ちゃんにはお父さんのご先祖様、そしてお母さんのお父さん(祖父)の霊が取り憑いてます。」

この一言で私達は言葉を失いました。ママさんは話を続けました。

「まず先にお母さんの祖父の霊ですが、入るべき先祖様の墓に入れられず、別の場所…宗教団体が関わっている霊園に移動されてますんか?」

母は驚き、鳥肌が立っていました。ママさんが言うにはそれが原因で供養も足りず成仏できないでさ迷っている。そして私に助けてほしくて取り憑いた。

「こちら(祖父の霊)はきちんと供養すれば大丈夫。問題はお父さんのご先祖様の霊です。どなたか親族で管理なされている方がいらしたはずでは?」

父が言うに、管理していた人がいたんですが、急病で亡くなって以来誰も管理する人がいなくなったそうです。

そしてご先祖様のお墓が移動され、どこにあるのかわからなくなっていることも最近になって知ったと言いました。

私「……あの、一つ質問していいですか?」

私は一番疑問に思っていたことをママさんに質問しました。

私「何故うちにご先祖様は取り憑いたんですか?」

マ「お兄さん達よりもお父さんの家系の血が濃く受け継いでいるの。

それにご先祖様が○○ちゃんが産まれてくることをずっと望んでいたの。

『この子なら助けてくれる』と確信して取り憑いた。○○ちゃんが産まれてこなかったらお父さんやその家系の方は長生きできなかったでしょうね」

いつの間にか私は涙を流していました。これはご先祖様が泣いているのだと直ぐわかりました。

父と母はママさんのことを信じて、ご先祖様のお墓を探しました。父の祖父に事情を話して一族一丸となって必死に探してなんとか早く見つけることができました。

それから数ヶ月後に家族と父の祖父母と一緒にお墓参りに行き、掃除をして必死にお経を唱えました。

そしてその日の夜、寝ていると重苦しい空気に包まれて思わず目を開けると

目の前に金色の鎧を纏った骸骨が私の顔を見つめていました。

口がカタカタ揺れているのを見ていたら耳元でハッキリと声が聞こえました。

「あ…り…が…た…や…」っと

それ以来あの左肩の重みは嘘みたいになくなり、とても清々しくなりました。父も体が軽くなったと喜んでました。

母も別人のように性格が変わり、以前よりも優しくなりました。

お墓を探している時にご先祖様のことも調べていたら、位の高い武士だったことがわかりました。

それと家系図も見つかり見てみると、産まれてくる子はほとんど三人で、男二人に女一人が一番多かったそうです。

今はお盆の時期に来てほしいと左肩が重くなったりしますが、お参りから帰ると楽になります。

長々とここまで読んで下さった方ありがとうございました。

そして怖くなく、読みにくくてすみません。今度からはちゃんと寝た時に書き込みします。

怖い話投稿:ホラーテラー 狐の嫁入りさん  

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