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短編1
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 昨年の冬の事です。

 

 その日は珍しく午前中で授業が終わり、特に予定のなかった私はそのまま帰宅の途に着きました。

 新御茶ノ水に着き、乗り換えのため私は電車を降りました。

 その時です。

 ホームに並ぶ人の一人が視界に入りました。観察した訳では無いので、その人が眼鏡をかけた会社員風の男性である事、俯き加減のその人が目を見開き、薄笑いを浮かべて中空を見つめている事しか分かりませんでした。私はそのまま後続の人に押される様にホームを後にしました。

あの人が何を見ていたのかは分かりません。ただ、あの目付きからするとよほどのモノだったのでしょう。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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