俺は寝起きの時は非常に機嫌が悪い。
低血圧だからだろうな。
そんな俺の霊体験。
その日は日曜日。
俺は朝飯を食わずに昼まで寝るつもりだった。
最初に起きたとき時計を見ると朝6時。
かなり眠い。
再び目を閉じようとしたとき、ふいに誰かに額をつつかれた。
無視していると、今度はさっきより強くつつかれた。
今日は日曜日。
ましてや平日でも起きないような早い時間。
俺のイライラは爆発した。
俺「さわんじゃねーよ!うっとうしいんだよカス!」
目を開けてその俺の額をつついている奴を見た。
俺のベッドの横に、下にかなり俯いた髪の長い女が立っていた。
ただ背だけが異様に高かった。
天井に頭がつきそうなくらいだった。
顔は長い髪がへばりついていてよく見えなかった。
着ている白い着物には、血が飛散したようにこびりついていた。
たが俺の方を見ているのは明らかだった。
俺「なんだよ幽霊かよ!俺は今眠いの!」
俺はそう言って幽霊の方とは反対側に寝返りをうった。
再び目を閉じる。
今度は髪を引っ張られた。
俺「やめろ糞ブス!」
幽霊がブスといわれた瞬間、手を引っ込めた気がした。
傷ついちゃったかな、まぁいいか。
俺はそう思うと再び目を閉じた。
そして目が覚めた。
時間を見ると午後1時。
よく寝た
俺は背伸びをすると昼飯を食いに一階へ降りた。
一階では母さんが不機嫌そうな顔をしている。
母「あんた朝あんな早くから何一人でごちゃごちゃ言ってんのよ。」
俺「ああ、幽霊が眠いのにちょっかい出してきてさー」
俺「ん・・・?」
母「あんたまだねぼけてるの?」
俺の額から、冷たい汗が流れ落ちた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話