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短編1
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「は~い」

私の家は、両親が医者なので、仕事が忙しく、なかなか家事もできません。なので、ホームヘルパーの人に来てもらっています。

夏休みのある日の午後のことです。

うちにはいつものようにホームヘルパーの人が来ていて、私はその人にちょっと用事があったので、2階にむかって

「○○さ~ん!」

と呼びかけました。

すると

「は~い」

という返事がかえってきたので、ああ、いるんだなと思い、

「ちょっと用事があるので、1階におりてきてくれませんか?」

とまた呼びかけました。

返事がありません。

聞こえなかったのかなと思って、もう1度言っても同じです。

仕方がないので階段の下で待っていたら、裏口の

ドアが開く音がしました。

ホームヘルパーの人が帰ってきたのです。どこにいたのかきいてみると、ゴミ捨てに行っていたと言うのです。

2階から私が待っている階段を使わずに裏口から入ってくることは窓からおりないかぎりできません。不思議に思ってきいてみると、

「私は2階には行っていないし、○○ちゃん(私のことです)に呼ばれた覚えもないですよ」

と言っていました。

家にはホームヘルパーの人の他に、おばあちゃんしかいないし、その時間におばあちゃんはお昼寝をしていていました。

じゃあ、返事をしたのは・・・?

怖い話投稿:ホラーテラー ユメノさん  

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