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中編4
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不思議少女 瑠璃

ツヨシ「なぁなぁ」

俺「何だよ」

ツヨシ「瑠璃ちゃん可愛いよな」

ツヨシ「なんかさぁ不思議な感じで」

俺「そうかな〜」

ツヨシ「瑠璃ちゃんのことを教えてくれよ」

俺「何で俺が」

ツヨシ「仲良いじゃんか!

後で、飯奢るからさ」

俺「しょうがねえな」

そうだな

あれは、まだ大学入って間もない頃だったな

俺は久しぶりにパチンコで勝利して意気揚々と自宅へ帰るところだった

今日はツイてるぜ

これで家賃返せると思いながら帰ってたら…

ふと横を見たら怪しげな店があったんだ

こんな所にこんなのあったけなぁ〜

何の店だ?

ん?怖いものお探しなら

お入り下さい

と書いてある

俺は怖がりの小心者だ

だけど何故かそのお店に

導かれるように入ってしまった

まぁ怖いもの見たさかな

そこには…

お札、心霊写真、ホラー系の物がならんでいた

ヤバいな

急に寒気がした…

?「おまえさん!こっちへおいで」

急に声が聞こえた

声がする方に奥へ進むと

そこには意地悪そうなお婆さんが座っていた

お婆さん「おまえさんツイてるねえ」

俺「分かります?今日パチンコで勝っちゃてね」

俺「ウハウハですよ」

お婆さん「何を言ってるんだよ」

俺「え?」

お婆さん「おまえさん悪霊がついてるよ」

お婆さん「しかも、極めて危険なものが」

俺「…マジ?」

お婆さんゆっくり頷く

俺「どっどうしたらいいですかね」

冷静に言ったつもりが

声は震えていた

怖がりの俺にとっては

大問題だ

お婆さん「これを持っていきな」

そこには

読めない字が書いてある古びたお札と

和紙に包まれた白い粉のような物があった

お婆さん「これがあれば命は大丈夫だ」

俺「ありがとうございます!」

お婆さん「ん!」

お婆さんが手を差し延べてきた

俺「え?」

お婆さん「半額の一万じゃ」

お婆さん「おまえさんツイてるのぅ」

と笑っていた

うぅ俺の諭吉さんが(泣)

俺は諭吉さんを渡した

お婆さん「気をつけてな」

俺は店を後にした…

ちょっと気になることがあったが

帰り際お婆さんがこう呟いたのが聞こえた

お婆さん「孫がいればのぅ」

俺は店を出て空を眺めながらため息をついた

ふぅ〜

今日はツイてない

いや

ついてるのか

アハハ

顔はこわばったままだ

帰ろうと歩きだしたら

先輩!

そこには瑠璃がいた

この頃の瑠璃は高校生

瑠璃は高校の時の後輩だ

高校の時は接点はあまりない

たまに話す程度仲だった

初めに会った時の瑠璃の印象は言葉少なで不思議な感じがする女の子だった

ちょっとは気になる存在かな

友達が言うには「ツンデレ」だそうだ

瑠璃「先輩、何してるんですか?」

俺「パチンコしてちょっとな」

瑠璃「そんなんで大学大丈夫なんですか?」

俺「うっ」

反論出来ず

そして数分話した

普通の世間話

友達がどうたら

高校がどうたら

こんなしゃべる子だったかなと思いながら

話しも終わり帰ろうとしたら

バチン

背中に痛みが走った

俺「瑠璃!何すんだよ」

瑠璃「先輩、背中曲がってますよ」

瑠璃「先輩モテないんだから姿勢ぐらいピシッとしないと」

俺「おまえな〜」

また反論出来ず

瑠璃「ところで、それ何です?」

俺「アハハ、お札とかかな」苦笑いしながら答えた

俺「おまえこそ何してるんだよ?」

瑠璃「ここ私の家」

と言いながら店に入っていった

そうだったのかと

俺は立ちすくんでいた

あのお婆さん出てきた

お婆さん「瑠璃お帰り」

お婆さん「お〜おまえさん生きておったか」

お婆さん「瑠璃、なんかしたか?」

瑠璃「別に…」

俺「?」

お婆さん「実はな、お札と塩だけじゃ命は救われても無事には帰れないはずだったんじゃ」

俺「え〜」

お婆さん「瑠璃に何かされただろ」

お婆さん「瑠璃には不思議な力があってなお祓いも出来るのじゃ」

俺「そうかあの時!」

俺は思わず叫んだ

俺「瑠璃!おまえっやつは…」

瑠璃「…」

俺「お祓い出来るんだな」

瑠璃「…バカ」

小走りに瑠璃は店の奥の階段を上り去っていった

お婆さん「ん!」

俺「え?まさか」

お婆さん「お祓い代」

諭吉も去っていった

終わり

ツヨシ「ちげーよ!お前のツイてるついてない話じゃなくて」

ツヨシ「瑠璃ちゃんが活躍した公園での悪霊退治とか鏡の中の黒子聞きたかった!」

俺「講義の時間だぞ!じゃあな」

ツヨシ「オーイ」

俺にとっては怖い体験した話ばっかりだっーつの

怖い話投稿:ホラーテラー イマココニイルヨさん  

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