昨日〈起きたら〉を投稿したかりゆしです。
今回は後日談と言いますか、少し前にあった出来事です。
僕はいつも通り仕事に行きました。
そして夜中の2時頃に仕事が終わり、いつものように歩いて帰っていました。
家に帰る途中にコンビニがあるんですが、お腹が空いた事もありつまめる物を探すため中に入りました。
ドアが開くと『いらっしゃいませ〜』とやる気のない声がしました。
そして買い物を済ませ外に出ようとすると、入り口に見覚えのある顔がいました。
僕『もしかして、裕二か?』
そいつは頷きました。
僕は久しぶりに会えて嬉しい反面、なぜか気味が悪かったです。
僕『この近くに住んでるのか? でも、本当久しぶりだな! 元気だったか?』
なんて声をかけたのに、裕二は無視して入り口に立ったままでした。
無視され僕は少しイラッときたので
僕『んじゃ、俺疲れてるから帰ろうな。 また今度ゆっくり話そう』
すると一瞬裕二がビクッと震えたので、こいつやっぱ気味悪いなって思ったので横を通り過ぎようとしたら、ガシッと急に腕を捕まれ反射的に払いのけてしまいました。
すると裕二が
裕二『お前もなのか? お前もあれから苦しんでるのか?』
もしかして薬でもやってるのか?なんて考えたのですが、すぐにあの廃墟の話だとわかりました。
僕『は? 落ち着け、なにに苦しんでるんか? とりあえず店出よう』
そう言って裕二の腕を掴んで、コンビニから出ました。
裕二『お前つかれてるって言っただろ? 僕だけじゃないんだな』
僕『仕事してたら誰だって疲れるだろ。 お前本当大丈夫か?』
裕二『僕はあれから、毎晩のように悪夢見るんだよ! 必ずあの廃墟が夢に出てくんだよ』
僕は暑い日にもかかわらず寒くなりました。
目の前にいる裕二が、裕二であって裕二ではない気がしたんです。
裕二はそれからずっとなにか言ってましたが、なにも覚えてません。
ただ、早くこの場から離れたいとしか頭にありませんでした。
僕『ゴメン裕二、俺帰る』
僕はそう言って走ってその場から逃げました。
三年前と変わらず、僕は裕二から逃げてしまいました。
家に着くなり、着替える事もしないで布団にうずくまりました。
久しぶりに会った裕二は明らかに喋り方が変わってたんです。
前は少しやんちゃをしてた奴なんで、絶対自分の事を『僕』なんて言わなかったのに裕二はずっと『僕』と言ってました。
裕二は今も苦しんでるって言ってましたが、僕にはどうする事も出来ません。
本当に自分が情けなくて仕方ありません。
三年前の出来事は、僕の中で終わった話だと思ったのですがまだ終わってなかったと痛感しました。
近々、あの廃墟に一人で行きたいと思います。
なにをしたらいいのかわかりませんが、とりあえず廃墟に行ってみます。
長文、駄文失礼しました。
あまり怖くはないうえ、意味のわからない点が多くてすいませんでした。
怖い話投稿:ホラーテラー かりゆしさん
作者怖話