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短編2
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赤い文字

実際に体験した話なので、面白くないかもしれませんが…

ある日、会社から帰ると、アパートのドアについてる郵便受けの上に、赤い文字で

″コ″

と書いてありました。

その時は、

(ガキのイタズラかな…)

と思い、あまり気にしなかったのですが、

次の日、会社から帰ると、″コ″の横に赤い文字で、

″ロ″

と、書いてありました。

さすがに、2日連続の赤い文字に、僕は嫌な予感がしました。

最近は、空き巣などが家にマーキングをしていると言う噂を聞いたことがあったので、まさかそれでは?

そんな気さえしました。

次の日、会社から帰ってきて、郵便受けの落書きを見て、僕は背筋が凍りつきました…

赤い文字で、″ロ″の横に、

″ス″

と、書かれていたからです。

コ・ロ・ス…

3日間で落書きは、コロスと言う文字を作ったのです…

僕は、すぐに部屋に入りカギをかけ、考えました。

コロス……どう考えても、″殺す″としか読めない…

もしかしたら僕は、知らない内に誰かから、恨みをかっていたのかもしれない…

又は、あの赤い文字が、この世の者が書いたのではないかもしれない…

様々な考えが、頭の中を駆け巡り、怖くて怖くて、毛布をかぶり、震えてました。

気が付くと、朝になっていました。

毛布をかぶったまま寝てしまったらしい。

(やはり、ただの落書きだったか…)

安堵に胸を撫で下ろし、会社に行こうと、ドアのカギを閉めようとした時、落書きの赤い文字が、一つ増えている事に気が付いてしまいました…

″ス″の横に、

″ケ″

と、書いてありました…

そして、ドアの下に冷たくなったコロッケが、一つ置かれていました…

立ちの悪いイタズラに、振り回された話でした…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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