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短編2
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ナンバー

この話は友人の友達で、昔警察関係に働いていた人の話です。

深夜、酒に酔った人が車に轢かれました。横断歩道で倒れていた所を発見され警察の検証の結果、轢き逃げされたとの事でした。警察の現場検証によって分かった事は後続車を含め車が2台絡んでの轢き逃げという事でした。

第1発見者によれば車で走っていて前に人が倒れているのを見つけ車を停め、降りて駆けつけた時には震えていたそうです。既に虫の息で、何かを呟いていたそうです。何を言ってるのかよく聞き取れなかったのですが、一言だけ言い残して亡くなったそうです。その一言が…

「嘘だろ…」

その一言だけでは意味も分からず、深夜だった事もあり目撃者もなく、証拠になる物も出ずに捜査も進展しない状況でした。

それから数ヵ月、警察の懸命な捜査が実を結び1台だけ特定出来たそうです。

その車は1台目、つまり最初に轢いてしまった人だったのですが車のナンバーは…

「14―19」

「1人で死に行く」だったそうです。

その時はただのゴロ合わせ位に考えていたそうです。1台は見つかったので、今度は後続車を探していました。

数ヵ月してやっと2台目が見つかりました。あの事故からかなりの月日が経っていました。

しかし車のナンバーを見てビックリしたそうです。

「3―10」

亡くなった方と同じ名字だったそうです。

ここまでは単に偶然が重なりあっただけと、思っていたのですが…

それから数日後、この事故の資料をまとめていた時にふっ、と気になる事があったそうです。第1発見者です。

何気なく第1発見者のナンバーを資料で見たところ…

「*―*3」

同じ名前だったそうです。

その人はあくまで推測の話ですが、こう言ってたそうです…

被害者は2台轢き逃げされた時にナンバーを記憶していた。その後、駆けつけた第1発見者のナンバーを見た。自分の名前に気づき、最後の一言…「嘘だろ」と言ったんじゃないか、とその人は思ったそうです…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名で…さん  

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