七年前近所の海水浴場の近くにマックがあった。
そこは夏には海水浴に来た客で溢れかえっていて、夏でなくても人はよく来ていて別に赤字を出してるようには思えなかったのだが潰れて今はマンションになっている。
当時小学生だった俺の周りでは『マクドナルドの建っていた真下に馬の骨があった』とか噂が流れてた。
でも俺は何となく店がなくなった理由が分かってた。
それは一階のレジとその奥のキッチンが見える席で友達と昼飯食べてたときに、ふとキッチンを見ると店員がポテトを揚げてるのが見えてギョッとした。
店員の斜め後ろに男が立ってたから。
なんか雰囲気が怖かった。友達に言っても見えてないみたいだしうつむき気味な立ち姿がやたら怖かった。
昼飯時の忙しいときに店員がキッチンに制服も着ないで突っ立ってるわけもなくたぶん幽霊なんだと思った。
服装は覚えてないが、ポテトを揚げてるところはライトで明るくて調理してる店員の顔もライトの明かりで照らされてるのにその男の照明があって照らされるはずの顔が暗くて見えなかったのがやけに印象的だった。
それが原因かどうかは解らないけど俺は赤字を出していなさそうなマックがつぶれた理由がそいつのせいとしか考えられない。
今はマンションになったマックの跡地を通ると今も思い出す話。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話