テレビでやっていた話です。
ある登山家の話だったと思いますがこの人は救助も手伝う人でその日も雪山を登山中に雪崩に巻き込まれた人を探していたそうです。
雪崩に巻き込まれた人を探すには プローブと呼ばれる長い棒で10人ぐらいが一列に並び、棒を差しながら斜面を下っていく方法だそうです。
合計6人が巻き込まれてしまったそうで、雪の中は水の中と同じだそうで早く見つけないと窒息したり、体温が奪われて死にいたるそうです。
35分経つと生存率は30%ほどになるそうです。
懸命な救助作業を続けて、5人までは程なく救助されたそうですが、どうしてもあと一人だけ見つからなかったそうです。
そこで救助された人から見つからない人の携帯番号を教えてもらい携帯をかけると着信音が流れ、
その付近をプローブで探っているとその登山家のプローブに当たりがあり、埋もれていた人を発見できたそうです。
しかし、一時間以上も経過していたので残念ながらその人だけは助からなかったそうです。
その雪崩から数日たったある日、この日も登山家は山に登り一人でテントを張り、眠りについたそうです。
眠っているとテントの横を「ザッ、ザッ、」と人が歩いているかのような音に目を覚ましました。
その足音は奇妙なことに最初はテントの周りを歩いていたかと思うと段々、テントの上からその足音が聞こえてきたそうです。
そしてテントの上で足音が止まるとテントの上からテントを突き破り、登山家の額当たりに長い棒が降りてきたそうです。
その棒が上に引き上げられ開いた穴から人間の顔が見えたそうです。
その顔は自分自身だったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー ナイさん
作者怖話