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短編2
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山にて

青森の田舎の叔母から聞かされた話です。

まーそんな怖くないです。

夏のお盆の時期に帰省したとき、叔母の家でたまたま怖い話がテレビでやってました。

僕は結構好きだったんでワクワク見ていましたが、中身が全然で退屈していました。

すると、叔母がふと思い出したように話し出しました。

叔母「こういう怖い話ってのはあたしは全然平気なんだけどね、一つだけぞっとした話を今思い出したの」

俺 「どんなんすか?」

叔母「昔、カップルが山にドライブに行ってね、山を登っている途中で彼女の方がトイレに行きたいって言ったの。

でも、山だからトイレなんてないでしょ?だから途中で車を止めて外で用をたすことになった。

車を降りた彼女はここで待っててと彼氏に言って草むらの方に歩いていったらしい。

恥ずかしかったのか結構離れたところまで歩いていったみたい。

暫くして彼氏は待ってるのに退屈して、彼女を驚かそうといたずらな気持ちで車のライトを全部消した。

外は真っ暗になった。

それから、間もなくして彼氏はライトを元通りつけて待っていたんだけど彼女は戻ってこない。

おかしいなと思って彼女が歩いていった方を探しに行ったんだけど誰も居ない。

焦った彼氏は車を動かし彼女を探した。

でも彼女は見つからなかった。

歩いてでも降りられる山だったから、もしかしたら一人で怒って帰ったのかも。

そう、思った彼氏は一人で車で山を降りた。

家に帰り彼女の家に電話したが出ない。

相当怒ってると思った彼氏は今日は諦めて、次の日の朝に彼女の家に謝りに行くことにした。

そして次の朝、彼女の家に訪ねに行ったが彼女はいない。

この時になって彼氏は事の大きさ気付いてすぐさま、村の人に相談に行った。

結局、警察も出動して村の人たちと協力して彼女を探しに山に行くことになった。

そして、昨日彼女を降ろしたところまず行った。

辺りを捜索するとすぐ彼女は見つかった。

でも、もうその彼女は前の彼女ではなくなっていた。

つまり、飛んじゃったらしいの。

詳しい様子は良く聞いてないけど、言い方は悪いけど正気を完全に失ってしまったらしいの」

俺 「え?なんで?」

叔母「つまり、彼女はずっとその山で、真っ暗な山で一人でいたせいで気が狂ってしまったらしいの。

それで二度と元には戻らなかったってゆー話」

俺 「えー!実話?」

叔母「多分ね、結構青森だと有名な話だと思う」

俺 「ほー」

当時肝試しにちょいちょいはまってた僕はもし自分がそうなったら…と思いぞっとしました。

おしまい

怖い話投稿:ホラーテラー のんのんばーさん  

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