「起きて〜ご飯できたよ〜」
神父さんの末の娘さんが俺達を起こしにきた
さっき寝たばかりな気がするが‥もう10時か‥
夜明け過ぎに寝付いたので5時間ぐらいは寝れたか
(しかし眠い‥)
シャワーも浴びたいが修道院に行くと言う友人の提案を相談しなければ
食堂へと急ぐ
「おはようございます」
神父さん達は疲れた様子もみせない
遅い朝食をとりながら友人が奴について語りだした
「あいつは悪の塊だ、あいつは最初から計画を練りシスターを牲にして悪魔と契約したのではないですか?」
「神父さん達には悪いが奴は元神父だ
「逆に悪魔についてもよく知っていた気がします」
「ここであいつを追い返し続けるけとはできるでしょうが解決はしないと思います」
(こいついつからこんなに頼もしくなったんだ?)
「貴方達は行くのですか?」
(神父さん達はこないの!?)
「私たちは、あの修道院の中には入れないのです」
(無理!絶対無理!)
俺達だけであの修道院へ行くなんて自殺行為だ
神父さん達は席を離れて何やら四人で相談しだした
(もめているような)
「マジで行くのか?」
「マジにきまってんよ」
「僕らも行くしかないと思うんですが
「今夜か?」
「今夜じゃなかったらいつよ」
たしかに教会にいつまでもお世話になるわけにわいけないけど…
「今夜行くにしても、行ってどうするの?」
「あいつを葬り去るのさ」
「どうやって?」
「行かなきゃよくわかんねぇ」
(こいつアホ?)
「お前まだわからんの?修道院でのことよく思い出してみろよ」
(雪の中に倒れていて………奴が首を……………………よなよな徘徊………………ん!?…………………)
奴と徘徊が始まるのは決まって惨劇の小屋があった場所!
それは俺達が逃げ出して壁に飛びつく時にあった小山!
地面に浮かんだ顔は奴だ!
あの小山の中には奴の何かが埋まっている?
話を聞いただけで実際に修道院に行ってない友人がそこまでわかっているとは驚きだ
でも何かそこに秘密があるにしても、どうすればよいのか…
友人の言うように出たとこ勝負で何度も行ける場所じゃないと思うのだけど…
「皆さん食事はおすみでしょうか?」
神父さん達も話がまとまったようで食堂に戻ってきた
「先ほど話ですが、皆さんだけで修道院に戻るのは大変危険なことです」
(危険というより無謀!)
「しかし、このままでは解決できないのもたしかです」
「私達もできるかぎりお手伝いをしますが修道院には皆さん達だけで行ってもらうしかありません…」
「修道院の前までとか一緒には行けないのですか?
「残念ながら無理です…」
俺は、それいじょう深く理由は聞けなかった
俺達は修道院内の小屋の跡の地面に何かがあるのではと神父さんに相談してみた
「その場所がはっきりわかるのですか?」
わかるどころか、不自然に小山になっているので見ればすぐにわかる
(まさか、奴が埋まっているとかないよな…)
「皆さんの考えている通りそこには彼の何かが埋まっているでしょう」
「おそらく契約書のような紙、もしくは布か、あとは毛髪など彼の身体の一部分があるはずです」
「彼の死後、小屋が撤去された時に何者かが埋めたんでしょう」
奴に手下がいたのか?
それとも撤去業者に手を回していたのか?
どちらにしても恐ろしい計画だ
神父さんの指示によると、掘り出すことに成功したら、その場で浄化の作業をしなければならいと
(俺達にできんの?)
(不安だ…)
他かの神父さん達は準備にとりかかるらしく忙しく席をあとにした
神父さんの説明が続く
修道院への往復の途中、必要最低限以外、何処にも立ち寄らないこと
昨夜着せられた神服で行くこと
多くの霊障があるだろうが感謝の気持ちと友情を忘れないこと
浄化の作業、道具の使い方など
簡単そうに話してくれるのだが…(不安だ)
あっ!夜ではなく昼間に行けばどうだろう?
「駄目です
「浄化作業は23時〜1時までの間で行わなければいけません」
昼間行って掘り返して一度そとに出て夜もどって浄化作業とか!
「駄目です」
あっさり否定されてしまった
神父さんの言うとおりやるしかない
夕暮れ時には準備は終わった
聖火、聖水、聖縄、弁当(手作り)、神服、シャベル、はしご、
そして教会の名前の入ったハイエースバン
俺達はまた出発直前に身体を浄めてもらい祈りをうけた
「教会号出発ー」
友人がにこやかに叫ぶ
(やっぱアホか?)
少し緊張感がほぐれた
(やっぱ頼りになるか)
カーステで賛美歌のCDをガンガンかけて俺達は二度目の修道院へ
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話