私が小さい頃はお化けが見えていた。というか、見えることがたまにあったという方が正確だが。
今ではお化けなんて全く見えない、だからお化けなんて正直信じていない。
ただ、思い出だせば私がお化けを見えるようになった(見えていたその当時において)のはあのことがきっかけだったんじゃないかと今では考えている。
今回はその話。
まーいつも通り大して怖くない。
当時、私は小学校4年くらいだったと思う。
友達と遊び終わり、帰り道を一人で歩いていた。
時刻は多分18時か遅くても19時頃だったと思う。
季節までは覚えないが、日はとっくに暮れていたと。
遊び場の公園から家まで歩いて10分くらい。
来た道と同じ道を使い、家路を歩いていた時である。
ふと一本の小路の前を何気なく通り過ぎる時、私は何かの気配を感じてその小路の方に顔を向けた。
一瞬だった。
あれっ?と思った時にはもうその小路を通り過ぎていた。
はっきりとは見えなかったが白くて高さ2メートルくさいの大きさの人影のようなものが見えた気がした。
怖かったので戻って確かめようとは思わず、気のせいということで片付けた。
何も起こらない、いつも通りの日々が暫く続いていたので、そんなことはいつの間にか忘れていた。
数ヶ月が経ったある日、私はまたその白い影を見つけた。
それもまた一瞬の出来事ではあったが、前に見たこともあったせいだろうか、前よりもはっきりとその姿を確認することが出来た。
同じような出来事が不定期的に起きた。
多分、全部で5回程だったと思う。
遭遇する場所は決まっていない、時間も夜とは限らない、時たまばったり目撃する。不気味ではあったが、その後にそれが直接の原因と思われるような恐怖体験はなかった。なので、もしお化けだとしても私に変なことが起きなきゃそれでーいーと結構平然としていた。
その白い影を特徴をまとめると、
・大きさ2メートルぐらい
・髪っぽいのはみぞおち
ぐらいまでの長さで白い
・顔は前髪みたいのが被さってて確認できない
・服のようなもの(白い・サイズが合ってない余裕たっぷり・ロングコートっぽい)
まるで…このサイトにある八尺様みたいだろう?正直、八尺様を読んでこの体験を思い出した。でも、八尺様みたいに直接的な危害は加えられていない。
これが私が初めて体験した怪奇な体験である。
その影に会うたび悶々とさせられた。
否定するにも何回も見ていることは事実で、それをどう解釈していいのか当時の私にはわからなかった。
ただ、怖い、不気味という気持ちから積極的に肯定しようとはしなかった。
しかし、それから間もなくして私は様々な体験をすることになったのである…。
私のように見える人、体験する人には何かしらのきっかけがあるのかもしれない。
怖くないのに長く書いてすいません。
とりあえず…この話はここで終わりにします。
おしまい
怖い話投稿:ホラーテラー のんのんばーさん
作者怖話