高校時代にあった話だ
怖くはないので
恐怖系希望者はスルーでお願いします
俺は霊が見える体質だ
小学生の頃は怖かったが
高校生にもなると慣れ
怖い気持ちは薄まって
関わりをもたなければ大丈夫
基本無視気にしない事にした
我が愛猫大和♀も
自分を守ってくれているようで
安心出来た
高校ではバンドを組んで
駅前などで騒音を出していたWw
その頃の話
季節は冬
いつものように駅で仲間と自己満足な演奏をしていた
夜も10時過ぎ人波もなく
寒すぎで手もうまく動かないし
今夜は解散って事で家に帰る
駅から家まで徒歩10分
その道のりをギターケース抱えて歩く
街頭はあるが薄暗い
小さい公園が見えたら
我が家はすぐそこだ
『昔はよく学校から帰ったら近所の友達と公園集合したなWwあの頃は広く見えた公園も大人目線だとショボイもんだなWw』
そんなセンチメンタルな気分で公園内を覗き込むと
6、7歳の女の子が一人ブランコに座ってた
『家出か?』
と思ったが雰囲気で理解した
関わってはいけないアイツだ
家出or迷子なら警察だが
霊ならどうしようもない
少し哀れな気持ちになったが
俺にしてやれる事はないからスルーする事にした
家の前でふと振り返ると
街頭のしたにアイツがいた
真冬だというのにノースリーブのワンピースにサンダル…
顔は殴られたような内出血で紫っぽい
髪は痛みすぎたみたいにボサボサだ
『着いてきちゃったかぁ』
家に入れてお茶でも出してやりたいが
お茶を出した所でどうしようもない(飲める訳ないしなWw)
心を鬼にして関わらないように自分に言い聞かせた
家に入ると大和が玄関でちょこんと座って出迎えてくれていた
俺「ただいま帰りましたWw出迎えご苦労Ww玄関サミーから部屋入るぞ」
妹「おかえり 10時位までは床暖房に寝転がってたんだけどさっきから玄関離れないんよ」
大和を見ると玄関の扉凝視して俺の事はシカトだ
理解して
俺も大和の耳の裏カリカリ掻いてあげてからほっとく事にした
身体も冷えてたしご飯より先に風呂にすることにした
熱いお湯は冷えた身体にはピリピリするような痛みを感じたが我慢して入ると心まで温まるような気持ちよさに変わった
俺「あ゛ー極楽じゃぁ〜Ww」
オッサンのような唸り声を上げ
脱衣所へのスリガラスに目を向けると
アイツがいた
スリガラスに両手とおでこを付け
中を覗いている
なんてスケベなんだWww
気にしないように心掛けながら
湯舟から出て頭を洗う準備に取り掛かる
背中に視線を感じるがスルー
シャンプーが終わり
リンスに手を掛けた時
[ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゛ア゙ア゙ア゙ア゙]
思わず振り返ると
スリガラスに今度は口を付けて声を上げている
スリガラスが振動し
嫌な音が響く
それでもスルーしてリンスをすることにした
息継ぎの暇なく発せられる音
[ア゙ア゙ア゙アア゙ア゙ア゙アア゙ア゙ア゙アア゙ア゙]
リンスを流し終える頃
その音がピタリと止んだ
スリガラスを見ると今度は下の方に黒い陰
大和だ
その後は安心して風呂タイムを楽しめた
風呂から出てもアイツはいなかった
朝学校に行く為家を出ると大和も後ろからついて来た
そして
あの公園に大和は入って行った
『遊び相手にでもなってやってんのかなWw』
なんて
勝手な想像しながら俺は学校に向かった
駄文お読み下さりありがとうございました
最後〆方が物語風になってすんませんWw
怖い話投稿:ホラーテラー 黒ネコ大和さん
作者怖話