短編2
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同居人(複数)

昨日近所に住む叔母が遊びに来ました。

母方の方の叔母(うん伯母?どっちだろう?)の話です。怖いというか面白い話だったので書いてみます。

叔母は小さい頃から霊感があるっぽい人でよく、あそこに禿げたおっさんが立ってるよーとか血だらけのパーマおばちゃんが笑ってるよーなどと笑わせてくれる本当に底抜けに明るい叔母でした。

そんな叔母が若い時、とある駅の近くのボロアパートに一人暮らしをしていた時がありまして。

そこはなんかいる気がするけど家賃安いし、まっいっか!って感じで住み始めたそうです。

案の定幽霊様多数出たらしいんですが叔母はおーいるいるくらいで、逆に幽霊が困惑していたと笑っていました。

ある仕事休みの日。叔母が好きなマンガ(単行本ではなく大きいもの?)を読んでいたら、

『あっ…まだよんでたのにぃ…』

と隣から声が聞こえたそうです。叔母は最初こそ驚いたらしいんですが、そのあとの叔母の行動に私もびっくりしました。

幽霊に向かって、

「一緒に見る?」

と。幽霊は若い男性だったらしいんですが、叔母の言葉に喜んで、『お願いします!』と一緒に読んだそうです。

それから幽霊が幽霊を呼び叔母の家には複数の見えない同居人達が出入りするようになったそうです。

テレビの取り合いや雑誌マンガの争奪戦は日常茶飯事で。ですが一人暮らしを少し寂しいと思っていた叔母は楽しかったよ~!と言っていました。

今は叔母も結婚し一軒家で暮らしていますが、ボロアパートを出るとき幽霊達が出ていかないでくれ~と泣きつかれ、後ろ髪を引かれる思いをしたそうです。

叔母いわく、

「幽霊っても元々は人間でしょ?結構仲良くできるもんよー?」

…らしいです。私には無理ですが。皆さんも幽霊と同居ライフ。是非楽しんで下さい。

ではまた~。

怖い話投稿:ホラーテラー どぶネズミさん  

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幽霊と同居は嫌だな(笑)

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