私は小学生の頃は友達と一緒に木登りを中心に遊んでいました。
その当時遊んでいたメンバーはEくん、Kくん、Sくん、Tくん(私)の4人でした。
私たちは木を登っていたのですが、いつの間にか建物を登るようになり、マンションなどの高い建物も登るように、なっていきました。
そして私たちはその町の建物を登っていきましたが、その中で登っていない所がありました。
それは会社の独身寮でした。
意外とその建物は高くて複雑化していて、登ってみたいと、みんな思っていました。
そして、ある日Eくんが『そろそろアレ登ろうぜ』と言ってきました。
Eくんは、みんなの中ではボスのような存在で好奇心が旺盛で怖いもの知らずでした。
私は正直に言うと少し嫌でした。
そしてKくんは『俺はいいよ』と言ってきました。
それに反応してSくんが『ノリが悪いよ~』と言いました。
Sくんはノリで生きている奴で、その場ばかりの調子が良い奴でした。
それでもSくんは『いやだ』と言っていました。
それは何故なら会社の寮の前には門があって、なおかつ夕方ごろには会社員の人がいたので、平日は入れないし休日も会社員の人がいて入れないからです。みんなもそれを知っていました。
しかしEくんは、『別のところから行きゃあ良いんだよ』と言ってきました。
でもみんなは、どこから行くんだろう?と思っていました。
するとEくんは『人ん家の塀の間を歩いて探すんだよ』と言いました。
最初みんなは(私も)嫌々でしたが何だかんだ言っても、それに賛成していました。
不安もありましたが、みんなは会社の寮に好奇心を持っていたので、みんなは入れる場所を探していました。
そして公道から離れて数メートルの、ところにフェンスがありました。
最初みんなはそれを寮へ入れる場所だと確信して入りました。
しかし寮だけではなく、そこには別の建物がありました。
最初みんなは寮の方に注目をしていましたが、その寮の敷地内にある建物に、みんなの視線は集中していました。
その建物はアパートのような形をしていて二階があって、みんなは『なんでこんなところに在るんだろう?』と思いました。
その建物は一階にはドアも窓もありませんでしたが二階には窓があってドアが1つありましたが、不思議なことに室番号は105と書いてありました。
そのとき私は異常なまでの寒気を感じたことを覚えています。
続く
怖い話投稿:ホラーテラー Tさん
作者怖話