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短編2
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見知らぬおばあさん

この話しは何年か前に姉から聞いた実話です。

私の姉には小学生の息子がいて、当時二年生位だったと思います。

息子はその日、近所の同級生A君と二人で家の近くの公園で遊んでいたそうです。

二人だけの遊びにも飽きて近所の団地に住む同級生B君の家に向かったそうです。

B君の住む団地は五階建てでB君の家は四階にありました。

エレベーターのない古いタイプの造りです。

二人が階段を上がろうとすると、一階に赤ちゃんの人形を抱いた、70歳位のおばあさんが階段の所に座っていたそうです、二人はビックリして、おばあさんをよけるようにして階段を上がって行くと、3階にもまた、先程、みたおばあさんがいて、人形に歌を唄ってあげていたらしいのです。

その団地の造りは一階から五階まで一本道で玄関と玄関がむかい合わせのようになっていて、先回りしたければ追い抜く事しか出来ません。非常階段的なものもなく、どうやっておばあさんは子供達、二人を追い抜いたのかわかりません。

姉の子供達も幼いながら恐怖を感じたらしく、急いで階段を下り母の待つ家に帰り、自分達の体験した事を興奮気味に話したそうです。

姉も息子を信じないわけではないが普段、大人しいA君があんなにムキになって「嘘じゃないよ!おばちゃん!」と半分泣き顔で話したという事もありビックリはしたが信じたようです。

実は姉の旦那様が霊感があるので子供にも、もしかしたら遺伝したのかと心配したそうです。

その後、私も直接、子供に聞いてみたら、思い出すのも嫌なのか逃げられました。

怖い話投稿:ホラーテラー ハルハルさん  

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