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短編2
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深夜、自殺の名所にて

このサイトを読んでいる皆さんの周りの人で自殺を考えている人や、人生を投げ出したいとネガティブな状態になってしまってる人がいたら是非読んでほしいと思います。

その日は寒さも一段と厳しくなった、12月中旬頃だった。晩飯を食べ、家でTVを見ていた。そろそろ風呂に入ろうと思い、時計の針は10時を少し過ぎていた。

風呂に入る準備をしていると3歳上の兄が声をかけてきた。珍しく「ちょっとドライブに行かない?付き合えよ」と、言われ面倒くさいと思いながら渋々行くことにした。

(実のところ、面倒でも行くことにした理由は3日前に家の事、将来的な話しを家族4人で話した際に俺と兄が揉めてそのままになっていたので、誘われた時にその話の‘続き’だと悟り渋々オッケーした…)

白の1BOXに乗り込み、兄は素早く助手席へ。免許を持っているが、運転はあまり得意ではない。誘われたのに運転は何故か俺だった。

順路など決めずに適当に車を流し、車中ではあ~でもない、こ~でもないと、兄弟喧嘩の1歩手前位までエキサイト。30分位話したと思う。

するとポツポツと雨が降り出してきた。話しに夢中になってた事もあり、気付けば山道を運転していた。クネクネしたカーブが続き、雨のせいもあって少しスピードを緩めていた。

沈黙がしばらく続く…話しも空気も少し重かったし、雰囲気を明るくしようと違う話しで話題を変えた。

俺「この先に『あの橋』だよ。俺よく学生のころ肝だめしで来たな~」

兄もそれを感じとってか、

「本当あそこは身投げが絶えんなぁ~」

なんて話しにのってきた。

地元には昔から有名な「橋」があり、自殺の名所として心霊スポットの名で知られている。

カーブに沿って運転しているとあの橋が徐々に姿をあらわしてきた。霧がかかり、橋の外灯が等間隔で不気味に橋を照らしている。

その時兄が指で橋の方を指しながら、「おい、あれって…人?」と言い出した。

俺は運転に集中してる事もあって少し橋の方に目を向けると、白っぽい服を来た人が視界に一瞬入った。見間違いかと思い、俺は一瞬ビクッとしたがまさかと思い、

「こんな夜に人なんか…」と言いかけた瞬間、兄が突然大声で

「あの橋まで飛ばせ!アクセルベタ踏みしろ!!」

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 久々の匿名で★さん  

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