初めまして。新米ですが巫女です。
先日棚を整理していたら古めかしい手紙が入っておりましたので、載せます。所々直してますんで。
母様、私は人柱に選ばれました。
霊感が強いとか、生まれた時に手に勾玉を握って生まれたとか散々嘘臭い話をきかされ、やれ衣装や、それ護身刀だなどと言われうんざりしながら育ってきました。
そして次の上弦の月が上る頃、私は湖に沈みます。
場所は訳あって言うことができませんが、私は怖いです。
恐れてはいけない、と言われ日々身を清めてはおりますが、やはり私も人の子。自分の命が惜しいのです。
昔からしてきたこと。わかってはおります。しかし身を捧ぐ神の名も聞けずゆかねばならぬのは嫌です。
私はまだ13です。子も産みとうございます。なぜ私なのですか。なぜ、
ここで途切れています。虫食いが激しく紙が所々穴が空いていて今にも崩れそうです。
巫女って…人柱、しなきゃならないんですかね…。
私は大丈夫でしょうか…不吉です。
怖い話投稿:ホラーテラー 新米巫女さん
作者怖話