中編3
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その携帯は…

久々に投稿します。

あれは3年ほど前だったかな。

仕事を終え俺は帰路についた。

いつもの駅で降りて家に向かっていた。

もうすぐ家に着くって時に俺は何かを蹴った。

暗闇の中で街灯を頼りに蹴っ飛ばした物を探した。

ようやくみつけて手に取るそれは携帯だった。

誰かが落としたのかそう思ったが交番までは駅まで戻らなくては行けない。

俺は明日届ける事にして家に向かった。

家につきすぐ風呂にはいりその日は疲れもありすぐに寝てしまった。

次の日俺は寝坊をしてしまい携帯の事など忘れ家を飛び出して駅に向かった。

職場についた時に携帯の事を思い出した。

そんな事よりはやく仕事せねば!

俺はそう思い仕事につき夜遅くまで仕事に没頭した。

ようやく終わり帰路についた。

家につき昨日拾った携帯を探す。

とりあえずみつけ何気なく携帯の画面みた。

どうやら電源は入って無い。いれようとしたが完全にバッテリーがきれて電源ははいらなかった。

とりあえずテーブルに置いて俺は風呂場にむかった。

「ピリリ…ピリリ…」

携帯が鳴っているが俺の携帯ではない。昨日拾った携帯が鳴っていた。

だがそんなはずはない。電源ははいっていないしはいるはずがない。

でもなぜか俺はでてしまった。

でもなぜか俺はでてしまった。

不思議と恐怖はなかった。

「もしもし?」

「………」

「もしもし??」

「……し…て…」

「え?」

「…して…し…て」「あの~?」

「………」

そこで何も聞こえなくなり

電話は切れた。

一体なんなんだろう?

なぜ電源のはいらない携帯に着信が?

すぐにまた電源が鳴った。俺はまたでる。

「はい?」

「……して…」

今度はすぐにきれた。

さすがに気味が悪くなり翌日は絶対交番に届ける事にした。

だがそれが間違いだった。

その後は電話は来なかった。

俺は風呂にはいり飯を食い布団にはいった。

先ほどの電話の事が頭から離れなかったが仕事に行くために俺は眠りについた。

だが夜中に急に目が覚めた。

金縛りだ、まったく動けない。

そして気づいてしまった。

俺の足元に何かがいる。這うようにして俺の体の上を徐々に顔の方へあがってくる。

俺は何とか動く目でそいつの方をみた。

そこにいたのは全身がグチャグチャに

焼けただれ顔など原型をとどめていない女がいた。

そこで俺は気を失った。

目が覚めると朝だった。

起き上がりふとテーブルをみる。

そこには焼けて少し変形した携帯があった。

それをみた瞬間昨夜の事を思い出した。恐怖に刈られその携帯をつかみドアをあけ外に飛び出し力いっぱいブン投げた。

携帯は粉々になった。

こんなとこには住んでいられない。

後日すぐにその家を引っ越した。

後から大家さんに聞いた話だが

その家は昔焼身自殺があり女性が亡くなっていたとの事。

遺体には焼けて変形した携帯が握られていたそうだ。

いままで霊がでたとか聞いた事はないらしくだから別に曰く付き物件にしなかったそうだ。

なぜ自殺したかはわからない。

なぜ自ら身を焼いたのだろうか。

そして俺の拾った携帯は…

おそらく女性は俺に

「携帯かえして」

そう伝えたかったのだろうか。

どうして携帯が落ちていたのか?

それだけはわからないままだった。

最後に俺はその女性のお墓に行き携帯を壊した事、何もできなかった事を謝った。

以上が俺の体験談

誤字脱字すいません最後まで読んでくれた方々ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー シガレットさん  

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