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短編1
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かみちょうだい

これは、私が本で読んで面白かったので、是非皆さんにも読んでもらいたいと思ったので投稿しました。

ある学校であった話です。

警備員さんが夕方遅く見回りをしていると、二階の女子トイレのドアが一つだけしまっていました。

そこで「トントン。」とノックしたところ、中から「トントン。」と返事が返ってきました。

一時間ほどたちました。さっきの二階のトイレが気になって仕方がないので、もう一度戻ってきたところ、ドアはやはりしまったままです。心配した警備員さんは、

「大丈夫ですか。」

と、優しく声をかけました。

すると、中から女の人の声で、

「すみませんが、かみがないのです。」

と困りきった声がしました。

警備員さんは急いで紙をとってきました。

そして、中の人に、

「紙を持ってきましたよ。」

と言いました。

ところが、中からは何の返事もありません。

そこで、「トントン。」と軽くノックをしました。

すると、ドアがゆっくり開きはじめて、その間から白い女の手がすうっと出て来たかと思うと、

「その紙じゃない。この髪だ!」

大声と共に、警備員さんの髪の毛を鷲掴みにして引っ張りました。

怖い話投稿:ホラーテラー HIさん  

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