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中編3
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男VS扉+猫 前編

この話は霊も祟りも出て来ない

恐怖をお探しの方はスルーで

去年の夏の話

真夏の蒸し暑く寝苦しい夜中

なかなか深い眠りに入れず

ベッドに寝転び

腹の上と胸の上に猫(大和♀撫子♀)二匹の毛の塊に乗っかかれて

寝苦しさ倍増Ww

時刻も3時を過ぎているし

目をつぶり無理矢理寝ようとしていた

やっと寝れそうなフワリとした気持ちでいると

ザリザリザリ

胸元にいた撫子が

ヤスリのような舌で瞼を舐めた

(経験者ならわかるだろうが物凄く痛いんだwwww)

俺が起きるのを確認すると胸元から飛び降りドアをカリカリ爪で開けようとしている

『トイレか?』

猫達のトイレは一階の階段下に設置してあり俺の部屋は二階

トイレ行きたかったり

水飲みに行きたいと

夜中でもドアを開けてやる

腹の上でダランと伸びただらし無い格好で爆睡している大和をベッドの上に退かし

撫子の為にドアを開けてやる

ドアを開けると廊下の冷気が部屋に入り心地よかった

撫子は開いたドアからさっさと暗い廊下に出て行ってしまった

ドアを開けっ放しにし

ベッドに戻ろうとすると

『ヴヴッ…アッ…ヴヴヴヴッ』

廊下から微かにうめき声が聞こえた

大和を見るとどかされたまんまの格好で爆睡中

霊だとしても大和が反応しないなら大丈夫なヤツだろうし

係わり合いたくないからスルーして二度寝しようとドアから離れると

『にぎゃぁぁぁぁぁぁぅ!!!』

撫子の凄まじい鳴き声が聞こえた

聞いたことないような声だったからビックリした

ただ事じゃない気がして一階に降りる事にした

霊はスルーだが

撫子をスルーにする事は出来ない

廊下は暗かったが

ある程度目は暗闇に慣れていたし

自宅の勝手を知っているので電気は付けずに廊下に出た

廊下はひんやりして部屋より涼しかった

暗い階段を降りていくと

『フシャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』

撫子の激しい威嚇声が聞こえる

「撫子〜?どうしたぁ〜??」

威嚇声で不安になり

撫子に声をかける

『ヴァァッ…ヴヴッ…グッ』

『フシャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

うめき声がまた聞こえ撫子の声も暗い廊下に響く

玄関の扉の前に撫子がいた

毛を逆立てて威嚇しながら

扉の下からニョッキリ突き出る

うめき声をあげるナニカに

必死にネコパンチを繰り出している

『フシャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!』

『イタイ!…ヤメッ…ヤッ…ヤメッヤメテエ』

電気を付けると

オッサンの両手と頭が扉から突き出るように挟まってる

俺の家の玄関の扉は変わってて

犬や猫の出入口が扉の下の方に付いている(鍵がかかる特注WWW)

その日は猫専用扉の鍵をかけ忘れてて泥棒サンがコンニチハしようと手から入って頭をねじ込んだらハマッてしまったらしい

当然警察に通報

警察が来るまで必死にネコパンチをする撫子をほっといたWWW

警察が来る頃には泥棒サンの手はミミズバレやら引っ掻き傷やらで血が滲んでたが自業自得だwwww

何もなかったから笑い話だが

もし武器を持ってたら

もしネコ扉をすり抜けられてたら…

俺は殺されてたかもしれない

そう考えたら霊以上に怖い気がした

皆からしたら霊も出ないし

スレチだし

駄文すぎてつまらないが

読んでくれてありがとう

最後に

警察の事情聴取やらなんやらから解放され部屋に戻ると

大和はどかされたまんまの格好で爆睡していたWww

大和よ…

怖い話投稿:ホラーテラー 黒ネコ大和さん  

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