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短編2
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スロープ

これは…年も前の話である。

当時歳だった私は小学校年生だった。

放課後その日に体育の授業で習った『バスケットボール』を友人人と校庭でやっていた。

『キーンコーンカーンコーン…』帰宅の合図のチャイムが学校中に鳴り響く。

A子『もう終わりだね。教室に鞄をとって帰ろうか』と皆で教室へと向かう。

鞄をとり、昇降口で私と同じ方向で一緒に帰るB子が『あっ…宿題忘れた』と突然言い出した。私は『一緒に取りに行こう。一緒に帰ろう。』と言い教室がある階にとりに戻る。

宿題を取ったあと階段で帰ろうとした時、先生達の話声が近づいてくる。

B子『怒られちゃうね。私のせいだ。ごめんね。スロープから帰ろうか。』

当時の私の学校は戦争の頃の兵隊さん達が怪我をした時に運ばれた病院が立っており、病院を崩し亡くなった人々のお墓を崩し小学校が設立された。

スロープから帰ろうともうスピードで走り抜けた。

出ようとした瞬間。出れない。

『バンバン』と壁から物音…回りは壁で囲まれており風もふくはずもなかった。

しばらくすると長い髪の毛の女の人が近づいてきた。まだスロープから出れていない。

大声を出すも誰にも届かない。

すると急に女の人がヨツンバになりもうスピードで足元まできた。

B子『うっ…うっ…』

私は思い切りB子の足元をみた。

女の人が右手で友人の左足首を掴んでいた。髪の毛の隙間から私達を睨んでいた。

私はとっさにランドセルをみた。するとB子のランドセルにお守りがあった。それを女の人に投げつけた。スロープから出れた。もうスピードで走りながら自宅へと向かう。

翌日、昨日の出来事は夢では無いかとB子に尋ねた。すると夢ではなかった。B子の左足首には女の手形が青アザとして残っていたのである。

怖い話投稿:ホラーテラー 楓さん  

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