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短編1
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自分の中の闇3

まだ辺りがうっすらと明るくなってきたくらいの時間に、寝ている私を母が乱暴に起こし

『行くぞ』

と言った。 わけもわからず、ついていく私。

母は私を連れて 家を出たのだった。

最初は母の実家に身を寄せた。私は初めて、おばあちゃんの存在を知った。

とても優しい人で、私の為にご飯を作ってくれたり お風呂に入れたりしてくれた。

母に殴られると、かばってくれた。

しかし一年後、母がマンションを借りたので 実家を離れなければならなくなってしまう。

泣いて祖母にしがみついたが、母との二人暮らしを余儀なくされてしまった。

今思えば、それまで母にされた事など 『少しいきすぎたしつけ』程度でしかなかった。

庇う人も、いさめる人もいなくなった時…母はやりたい放題 堂々と虐待するようになった。

気にいらない事があると、殴る蹴るは当たり前になったし 一晩中正座させられる事も珍しくなかった。

母は、酒を飲みながら時々様子を見に来て 私が少しでも足をくずしていたり、うとうとしていると 容赦なく殴り、タバコの火を押し付けた。

泣くとさらに殴られる。

飲み仲間と散々飲み騒ぎ、母が酔って寝てから ようやく私は眠れるのだ。

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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