初投稿です。
私のお母さんはね、鏡が大好きなんだ。
いっつもお母さんは鏡ばっかり見ててさ。
なんだかそれが嫌いだから、私は鏡を見ないように気をつけるようにした。
でも、時々視界に入っちゃうんだ。
遊んでるときにチラッと目に入った鏡には、私を狙う黒い影がいた。
ずっと見てたらでてくる気がしたから、見ないようにしてね
『なんでここに鏡あるのかなぁ』
なんて呟くんだ。
だんだんね、影は大きくなって私を狙ってたの。
私はもういやになって、お兄ちゃんのバットで鏡を割ったよ。
ちょっと血がでちゃった。
そしたらお母さんが
『何してるの!?』
なんて言いながら慌ててるから、気づいてないならお母さんにはあの影を見せちゃいけないなって。
お母さんは鏡を直す気だったから、私はまた割るんだ。
お母さんのためだもん。
血なんて怖くないよ。
しばらくしてから、鏡が帰ってきたの。
私はね、やっぱり鏡を割るつもりだよ。
鏡の中には何か、黒い影がいるもん。
私なんか全然相手しないで鏡を見てるから、あの影にとりつかれちゃったのかな?
次はお母さんがいっつも使う包丁で鏡を割るつもりだよ。
待っててねお母さん…
――…
今日未明、○○市で双子の姉が、妹を包丁で刺殺する事件がありました。
加害者である姉は、過去にも妹をバットで殴打した事があり、精神になんらかの障害を持つものとして、過去と今回の事件の動機などについて捜査中です。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話