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短編2
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じいちゃん

日曜日になるといつもじいちゃんの家に行ってた。つくといつもの場所に寝転んでTVを見ている。

「カズや~コーヒー買ってきてくれ」

いつもの様に頼んでくる。それに対し僕は「はい」と言って猫の様にスッっと手をだす。

「ほっしょ」

いつもの様に270円を手にのせる。僕は目で訴えるがすぐに目をTVに向ける。「まぁいいや」と思い、近くのコンビニに足を運んだ。帰ってからは学校の話をして笑いあってた。父や母よりじいちゃんの方に心を開いていた。

「じゃ、また来週くるね」

「おー」

これが最後に交わした言葉だった。

土曜日になり僕は部活にいってた。「よ~し、10分の休憩」その言葉を聞いたとたん水筒がある所に走って水分補給をした。先生は職員室に行ったので僕を含む数人が携帯をいじり出した。するといつも休憩が終わってからくる先生が走って戻ってきた。『ヤベ』

すると「おい、今から荷物まとめなさい。今から病院にいくぞ」僕は理解できなかったけど、荷物をまとめて先生についていった。先生の車にのり事情を聞いた。

「お祖父さんが倒れたらしい」

理解が出来ないまま病院についた

じいちゃんは集中治療室に居た。じいちゃんは心筋梗塞で病院に運ばれたらしい。夜の2時頃に胸の辺りに違和感が出てきて、6時頃に近くの病院に行ったらしいが、原因がわからず病院の紹介状をもらいすぐに心臓専門病院(ここ)に来たらしい。病名は心筋梗塞という病気でした。心臓の血管が詰まってしまう病気です。すぐに手術をして、終わったとたん、心停止で意識不明になってしまいました。心破裂という合併症で最も起きて欲しくない病気が起きてしまいました。

僕はやっと理解しました。泣き崩れました。じいちゃんの笑顔や小さい頃の記憶が涙の量を増やしました。

じいちゃんともっとしゃべりたいよ…

最後の願いさえ叶わずじいちゃんは亡くなりました。葬式には会社関係だけで100人を越えました。最後に花を棺に入れるとき仕事仲間の人が「娘にランドセル買ってやるんやろーが…バカヤロゥ」

じいちゃんは一番したの子が小学校に入学を楽しみにしてました。

溢れだす涙がこらえません。

そして霊柩車に棺を運ぶとき、「チャリんチャリん…」何かが落ちた気がしたので振り返ると地面に270円が落ちていました。

「誰にコーヒー渡せばいいんだよ…」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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