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短編1
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逃げ回る

 ※

帰宅途中、背後で声が聞こえた気がした。

何気なく後ろを振り返ると、何者かが手を突き出しながら必死の形相で私を追いかけて来た。

私は得体の知れない恐怖を感じ、訳も判らず追跡者から逃れるために走り出した。

こんなに走ったのは何時以来だろう。

息も絶え絶え、もう走れないという所で前方に人影を発見し、助けを求める。

「た、助けて・・・」

しかし私の声は枯れ、相手には届かない。

そして私は必死に手を差し延べた。

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怖い話投稿:ホラーテラー ジロウさん  

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