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短編2
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くねくね×くねくね

「くねくね」という都市伝説はあまりに有名だ。

俺も初めて読んだときは無性に怖かったのを覚えている。

実際にありそうな話だから、何日間もその恐怖が頭から離れなかった。

そんな「くねくね」だが、今更ながら俺の高校で流行っている。

ふと、俺の遊び心に火が点いた。「この状況をつかってみんなを驚かせてやろう」

俺はそのいたずらを実行するために、ある日、仮病を使って学校を休んだ。

正午過ぎ、家を抜け出した俺は学校に向かった。シーツを加工した白い布袋を持って・・・。

俺はグラウンドを挟むようにして校舎の反対側の茂みに隠れ、5時間目の始業のチャイムが鳴るのを待った。

いたずらの最中、誰かが近寄ってきてしまっては台無しだ。だが、この時間はグラウンドでの授業が無いことは下調べ積みだ。

この場所は校舎からの距離は200mくらい離れている。「きっと校舎から見ればくねくねそのものに見えるぞ!」

白い布袋をかぶり、準備は万端。授業の開始から15分ほど経ち、ワクワクが頂点に達した俺は「そろそろ頃合いかな?」とグラウンドの方へ飛び出した。

くねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくねくね

俺は自分の抱いていたくねくねのイメージを身体全体で表現した。

校舎から見たら、さぞかし本物のくねくねに見えるに違いないだろう。

案の定、学校が騒がしくなっていくのがわかった。遠くからでも「どうした!授業に集中しろ!」「なんだあれは?」「くねくねじゃないのか!?」「見ちゃダメだ!」といった声が聞こえてくる。

あらかじめ袋に開けておいたのぞき穴から見てみると、ほとんどの教室の窓から誰かしらが身を乗り出すようにしてこっちを見ている。

いたずらは大成功のようだった。俺の興奮は最高潮に達した。

これがどんな噂になるか、明日、学校へ行くのが楽しみだ。

その頃、学校にて・・・。

「なんだアレ!?」

「くねくねじゃないのか?」

「マジで?ほんとだ!」

「おい!見るな!やべ~ぞ!」

授業は崩壊し、それどころか生徒だけでなく、先生ですら突如現れたくねくねに目が釘付けになる。

「すげー!しかも2匹も!」

「あ!片方がもう一つとくっついた。というか、飲み込んだのか?」

「あ!消えた!!!」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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