小学生の頃から、私にはジンクスがあります。
それは強烈に背筋がゾクゾクとするような寒気がして鳥肌が立つと、必ず自分の身によくないことが起きることです。
思い返せば一度40度近い熱をだして寝込んでいたときです。頭が朦朧としながら仰向けで天井板を見ていた時に、読めない文字が(思い出すと写経のようなものです)板にうっすらと薄い墨のように浮かび上がり、まるで水に滲んだ様に消えたかと思うと、複数の男女がお経を読む様な声が頭に響きました。
それから強烈な寒気がするようになり、よくないことが起きます。
細かい事例は省きますが小学生から現在までで私の中で印象に残っているのは…
・両親の喧嘩
真夜中に包丁持って暴れる。
真夜中に包丁持って相手の寝ている布団に刺しにいく
モデルガンで鼻を叩き折り、数着の服にジッポで火をつけ部屋に閉じ込める
・怪我をする
新品に近い自転車で坂道を下ってスピードがでている最中に突然ブレーキが効かなくなり(原因不明)、車との接触事故を避けるための横転による怪我が十数回。自転車も数台大破。
・父親や親戚の突然死
親戚は一週間に三人続いた。
・交通事故
歩行中を車にぶつけられたり、停車中に相手の車が突っ込んでくる(計二十数回)
何故か無事に過ごせたことが一度もなかったので、子供の頃は徐々に自分に脅えるようになり寒気がすると、よくないことが起こる前に不安と怖さで泣いていました。
中学生になると新たな要素が出てきました。
説明しにくいのですが真っ黒で人の形をした影のような煙のような何とも表現しづらいものが見えるようになりました。
特徴は…
・気配があります。・動きが素早い。
(部屋の端から端までを1秒未満で移動します)
・金縛りの時に襲ってくる。(首を絞められたことがあります)
立っている時は蜃気楼のように揺れている。
このわけのわからないモノが見えてからは、自分に敵対心を抱く人が直感的にわかるようになりました。
私の前でそのような素振りは一切見せません。
高校生になると私を快く思わない人が、私を馬鹿にしようとバレないように悪戯や盗みをするのですが、この直感のおかげで直前の犯行瞬間をおさえることができました。
この頃に母が気になる話をしました。
私が生まれるまで母方の家系は子宝に恵まれず何度も養子縁組みで命を繋げてきたそうで、母も母を育てた両親も養子です。
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怖い話投稿:ホラーテラー エリアコードさん
作者怖話