僕が5年前に体験した実話です。
17の夏の夜。時計は深夜12時を過ぎていた。
当時僕は仲間とバイクをニケツしていた。
バイクを運転していた僕は半メットに当たるものを感じた。突然の雨。
雨に濡れたくないため、近くのレンタルショップで雨宿りをしようとバイクを走らせた。
雨に打たれた服はびしょ濡れだ。文句を言いながら仲間と話していた。
目の前には自動販売機があり、その灯りの前に、虫がウジャウジャと集まっていた。
だいの虫嫌いな僕は仲間に場所替えを提案し、近くの工場で雨宿りする事にした。
工場に着いた。そこの工場の外は真っ暗で、窓が何枚もあり、窓は日中なら中が見える透明のガラス。そこの窓から射す、非常口の看板の光や、自販機の光で薄気味悪さをかもし出していた。
今思えば、あんな薄気味悪い所に居たんだと思うくらいだ。
また服が濡れたと仲間に文句を言われながら、他愛もない話で盛り上がった。
一時間くらい経っただろうか。
突然仲間が場を冷めさせるような一言。
「ていうか、さっきから窓から俺らのこと見てる人いねぇ?」そう言った。
んなわけがない。
先ほどもいったが真っ暗だし、夜勤があるような工場ではないので、人なんかいたら不気味だ。
僕があたりの窓を見渡し、「いねぇべぇ?」といった。
するとすぐさま仲間が、「そっからじゃ柱があって見えねんだって!俺がいるとこから見てみ?」仲間に従い場所を変え、またあたりの窓を見た。すると、その位置から遠い窓に白服の髪が少し長めの、恐らく女の人がこちらを見ていた。
曖昧なのは暗さのせいだ。
でも確かに人がいるのは確認できる。
そこで普通ビックリものだが、妙な違和感を感じた。
そこの窓は、高さも恐らく自分の腰くらいの位置だと思われるが、どうも、立ってるにしては低いし、何かに座ってるにしても高すぎる位置に居た。
とにもかくにも、気味が悪いので早々に腰を上げ逃げ帰った。
その後、別の仲間に、こういうことがあったんだと、話した。
するとそいつが
「昔その工場でプレス機に足が挟まれて死んだ人が居るらしいよ」
ベタな理由だが、なら僕のみた人の説明はつく。
僕はもうあそこには行きたくない…
一時間余りも幽霊か何かに見られたと思うと寒気が止まらない。
今あなたは誰かに見られてはいませんか…?
長文失礼しました。
これはホントに実話なのでオチがベタですがご了承下さい。
怖い話投稿:ホラーテラー がじゃいもさん
作者怖話