とある山奥の病院の廃墟にて。
夜も更け、フクロウの声が闇と静けさを引き立たせる。
霊が出てもおかしくない、この廃病院の一室から男達の声が聞こえてくる。
「わかったか?各自、この計画をもう一度シュミレーションしろ。
プランBとCも頭ん中、叩き込んでおけ!
確かに、前回の銀行襲撃は失敗に終わった。
残念ながら、チームの頭脳だったリーダーは、あの世にいる。
しかーし、だ!
時間はかかったが、リーダー無しでも、俺たちだけでここまでの計画を立てることができた。
しかも、俺たちは実行する能力は全員一流の者ばかりだ。
殺し屋ジョー、ピッキングのベン、ハッカーのポール、元レーサーのキム、変装のプロのマーク、そして元特殊部隊の俺だ。
運のいいことに、今回のお宝は今までとは訳が違う!
なんつっても、不老長寿の薬だからな。
あの金庫にそんなモノまで眠っているとはなぁ。
リーダーもあの世でびっくりするだろうなぁ!
ガッハッハッハァ!!!」
男達の笑いが建物全体に響き渡る。
殺し屋ジョーが言った。
「後は、どうやって、あの世に生き返るか、だな!」
再び、辺りは静寂に包まれた……。
怖い話投稿:ホラーテラー ソウさん
作者怖話